富士山に登っているとき途中でお腹が空いてなにかを食べようとなった。友達が持ってきてくれたおやきを食べた。おやきってピロシキみたい!日本にもあるんだ!とちょっとびっくりした。日本人はピロシキには肉が入っていると思っているけど、実はピロシキの具はいろいろ。野菜のほうが多いのです。(詳しくは以前書いた記事を参照してください。)おやきもピロシキも小麦粉からできた生地の中に野菜の具が入っていて、焼いてあるという点。要するに根本的に同じような物だ。
記者:Murasakitonbo
富士山で食べたのは小倉と野沢菜のおやき。野沢菜のほうがすっごく美味しくて「なんじゃこりゃあああ」と思わず声をだした。皮が薄くて具がたっぷり!お店が気になって、下山してから調べてみると色々な具のお焼きを作っていると分かった。甲府から横浜へ行く予定だったが、ちょっと遠回りしてお焼きを作っている店に寄って行こうと急に決めた。ちょっと遠回りと言っても松本だから往復4時間。でもやっぱりお焼きが気になって気になってどうしようもないから。
朝7時に電車に乗って9時にお店に着いた。営業時間は9時半からだが、すでに待っている人がいた。開く時間が近づくに連れて来る客の数も増えてくる。10時すぎにはもう何も残らないんじゃないかと思った。

9時20分ごろ店を開いてくれた。中はおやき天国だ!!


野沢菜のは定番らしい。一緒に待っていたお客さんに聞いてみると、ご家族でいつも野沢菜を買うとのこと。無難でだれでも好きだから。確かにめっちゃ美味しかった。
お土産に買ったのはくるみ味噌、野沢菜、ナス、小倉、きんぴら、ひじきのくるみあえ。自分用にかぼちゃ、小倉、ごま味噌。お焼きは種類が2つあって、蒸したものと焼いたものである。蒸したものはパンみたいで柔らかい。焼いた方が皮がちょっと固めでとっても薄い。おやきなのに蒸してあるって面白いね。おむしって呼べばいいのに。
朝ごはんはまだだったから早速かぼちゃのお焼きを食べた。おむしだったから生地やわらか~~~い。かぼちゃ甘い!美味しい!!

因みにこの店は松本駅からさらに松本電鉄上高地線で10分くらい。新村(にいむら)という駅のすぐそばにある。多分この線は電車が一本だけだから松本から終点まで行ってまた戻るって感じ。なのでその駅その駅で一時間に1回しか止まらない。だから松本まで歩くことにした。「電車で10分で来たからそんなにかからないでしょ」って自分に言い聞かせて歩き出した。影が殆どなくて暑かった。でも駅まで行けばあそこでごま味噌のおやきを食べられるという大きな目標があった。筋肉痛でちゃんと曲がらない足でてくてく歩いていた。
途中でこんな建物も。現代って感じがしないな。ちょっと寂しい。

こんな建物も。初めて見た。

おやきに導いてくれる真っ直ぐな道。

時間がなくて行けなかったが、松本に実は浮世絵博物館がある。機会があれば行ってみたいなあ。

『白線流し』に出てきたのはこの川かな?

結局1時間20分かけて松本駅に戻ってきた。ちょうどいい電車にぎりぎり乗れた。おやきの時間だ!!!美味しそう!

具がはみ出そう!

あああ!すごいごまごまごまだ!

これだけ入っているよ。

ごま味噌って味噌を想像して買ったけど、味噌汁を作る味噌が入っていなくてごまだけだね。私は黒ゴマ大好きだから美味しくいただきました。ついでに小倉も食べよう!


つぶあん一杯!!
おみやげとして友達にあげたものは、
なす。

くるみ味噌


ひじき胡桃あえ

野沢菜

どれも美味しそうじゃない? こんな具の量、ロシアのピロシキやさん見習えばいいと思う。
松本から八王子はまた甲府を通るわけだから、やっぱり途中下車をすることにした。というのは、実は甲府に気になっていた和菓子屋さんがある。以前の記事でも書いたが私は和菓子が大好きなのです。たまたまスーパーで買ったきんつばがものすごく美味しかった。なのでその和菓子屋にぜひ行ってみたいと思って、時間にもわりと余裕があったので再び甲府に登場。駅から10分ぐらい徒歩。途中で迷って地元の方に助けてもらいました。
ホテルドーミーイン甲府の片隅に隠れている松林軒豊嶋家というお店である。おかみさんはとても親切な人で、昆布茶を出してくれて、甲府駅まで短い道を教えてくれて、団子をおまけしてくれた。買ったのはこの草餅。


きんつば

きんつばは豆乳と食べると美味しい。


大満足して甲府駅へ戻っていると目に入ったのは黒玉専門店。黒玉というのは甲府のお土産で、青いえんどう豆の餡を黒糖で包んだお菓子である。久しぶりに食べたいと思ってついに入ってしまって、ゆず風味餅まで購入。でも後悔はしていません。黒玉美味しい!写真じゃあまり分からないけど。


こうやって一日おやつを食べながら18切符で旅をしたわけである。楽しかった。JRの電車ってトイレが付いているから最高ですね。