出張で来日しています。大分の別府に滞在していました。
雑誌を見ると和菓子の特集が!
面白そうなので体重を犠牲にして5日間かけて別府の和菓子屋さん巡りをして来ました。
数日間で明らかに太ったけど、まあいいか。美味しかったし。
それでは、紹介していきます!!
記者:Murasakitonbo
まず伺ったのは竹林堂というお店。
話を聞くとお店のご主人は中学校卒業後、京都へ行き6年間和菓子の勉強をしてきたということ。
材料に拘っており、材料は全て京都から買い寄せているとのこと。
ご夫婦で仕事をなさっているようで、ふたりともとっても親切で明るくていい人でした。
竹林堂で食べたのはまんじゅう、最中。
最中は、「皮が湿気ちゃっているから~」ってただで食べさせてくれた。
餡が美味しかった。
私は皮が(ちなみに皮も小豆も京都から取り寄せたもの)湿気っている事に気づかなかった。
「ああ、美味しい」と言ったら、「じゃ、、もっと食べる?」って言われた。
結局10個も作ってくれて持たせてくれました。
10個のなか5個は自分一人で食べちゃった。
美味しかった。
やっぱりスーパーとかで売ってる最中と全然違うわ。
しかも皮に書かれている漢字は違っていてちょっと楽しい。
竹林堂がこれからも商売繁盛でいられますように。
また別府に行ったらぜひ寄りたいお店です。
次に茶郎という和菓子屋へ。
中はこの様になっています。
ちょっとおしゃれというかとても綺麗な店です。
気になったのはこれ、麸まんじゅう。
一個しか買っていないのに袋に入れてちゃんと氷もつけてくれた。
なんだか申し訳ない。
おまんじゅうは凍っていたから食べる前すこし待たなければいけなかった。
私は餡が大好き。
餡が少ない麩まんじゅうは物足りない感じだった。
その後、茶郎のお菓子を2回ごちそうになったので続けて紹介します。
きなこもちと葛大福(?)みたいなお菓子。
餡、しかも粒餡が多いほうが美味しく感じる私にとってこれもやっぱり物足りなかった。
この店で一番美味しかったのは羊羹ときんつば。
餡と同じで小豆でできてるからね。
そのほかにどら焼き、団子、お芋の入った石垣まんじゅう。
名前の分からない白いお菓子も食べてみた。
白いお菓子以外は全部上品な味で美味しかった。
とくに羊羹ときんつばとても美味しかった。
控えめの甘さで上品な味。
羊羹は美しい。
薄暗い羊羹から微かに透き通って見える栗・・
夢の世界に導いてくれる。
次の店は讃州堂。
この店一番人気お菓子はいちご大福。
真夏に食べられないと思ったら普通においてあった。
私は上記の通り餡がないと食べたくないから、友達(ロシア人)に食べてもらいました。
彼女は基本的に甘いものを食べない人。
お饅頭なんかも甘すぎて無理だと言っていた。
しかし、「この店のいちご大福は美味しい!!」ってパクパク食べていた。
私は5分くらいボリュームのある石垣餅にするかおまんじゅうにするか迷ったあげく、
欲に負けて石垣餅にした。
ここで食べて行きますと言ったらお茶まで淹れてくれました。
大福はこんな感じです。
石垣餅はあんこたっぷり。
お茶を飲みながら店内を眺めていた。
美味しそうなお菓子がたくさん・・
こんな干菓子も。
私は子供の頃和菓子についての本を見る事が大好きだった。
和菓子を初めて見た時あの感動、言葉にできないけど今でも覚えている。
とにかく美しい。
こういう干菓子の写真を見ていたから私は日本語を勉強しようと思ったのかも。
店内を見ているうちにまたお菓子を食べたくなって、先ほどのおまんじゅうも購入。
美味しそうでしょ??
あああ、つぶあんたまらないわ!
女将さんといろいろ世間話もできて楽しかったです。
次行ったのはこの店、稲荷餅屋・荒巻商店。
別府から立つ日に行ったのは大間違いだった。
早く行けばよかったと後悔している。
気になって買ったのは石垣餅、ゆでもち、いきなり団子。
ところで、皆さんはゆでもちを御存知ですか?
大分でしか見たことのないお菓子で、小麦粉の衣にあんこを入れて、平らにして、ゆでた(それとも蒸気で蒸した?)お菓子です。
今まで食べた和菓子のなか一番好きかもしれません。
なんでこんなにはまっているか自分にもよくわからないけど、出来れば死ぬまで毎日食べたいと思うような和菓子です。
話を戻します。
まず石垣餅を食べてみた。
他の店の石垣もちとは別物みたい。
どちらかというと蒸しパンのような感じだった。
餡が1gも入っていないから私にとってはまあまあだな。
次はゆでもち。90円でこんなサイズ!
噛んでみるとわああああ!!あんちょう美味しい!!!
すっごく久しぶりに食べたな、こんな美味しい餡。
塩味がきいていて甘すぎず、ちょうどいいつぶつぶ。
なんで3週間前にこの店来なかったんだ!?早く知ったら毎日来られたのに!!
さっそくいきなり団子も。
餡はやっぱり美味しい。そしてさつまいもが入っていて芋と餡の甘さの調和がなんとも言えない。
はあああ~また食べに別府行かなきゃ。
結論をいうと、あんこの入ったお菓子が美味しい、ゆでもちが美味しい、
そして稲荷餅屋のお菓子が美味しい。
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蛇足。
その他にこんなお菓子も食べた。
まず、毎日のように食べたゆでもち。
普通にスーパーで売っているもので、安部製菓という会社のもの。
http://abeseika-oogiya.com/index.html
衣の部分はとてもやわらかくてすこし透明。
どうすれば小麦粉の生地がこうなるんだろう。やっぱり蒸している?
味は3つあって、さつまいも、つぶあん、よもぎ。
私はよもぎ味が一番好きだな。
これは別府ではなく杵築だが、とてもおすすめの和菓子屋さん。
杵築のあの武家屋敷のどまんなかにある松山堂。
そこの饅頭は有名らしくて食べてみた。
普通のまんじゅうとみそまんじゅうとシソまんじゅうがあって、一番美味しかったのはしそまんじゅうかな。
普通のも捨てがたいけど、やっぱりしその香りが最高や。
もう一つ紹介したいのはこまちみかん。
みかんの形している最中で、中はみかん風味の白あん。
ちょっと甘すぎかなと思いつつやっぱりほとんど全部一人で食べた。
別府の鉄輪に行ったことのある方はご存知だと思うが、料理の下手な人でも手軽にご飯を作れるところがあります。
地獄蒸しです。温泉の蒸気を蒸籠に使うという素敵な発想。
蒸したおいも、トウモロコシなどを食べたかったら、ただ地獄蒸しの中に食べたいものを入れて20分程度待てばいいだけだ。
私が地獄蒸しで作ったのはおぜんざい。
写真のものは大変お世話になった旅館のおかみさんが作ってくださったものです。
とても美味しかった。
おぜんざいは今まであまり食べたことがなくてそんなに食べたいと思わなかった。
だけど食べてみたら見なおしました。
考えてみるとすごい量のお菓子を食べた。
和菓子屋巡りを思いついてから5日間で食べた和菓子が約50個。
別府で過ごした3週間で考えると軽く100個は超えていると思う。
「自転車で移動しているからたくさん食べても消化するでしょ。」と言われたけど・・・
こんな量じゃさすがにしないかな。
今も「今日からダイエットしなきゃ。」と言いながらせんべいを食べているじゃないか。
九州和菓子紀行 西日本新聞社社会部 書肆侃侃房 |