日本人女性が一人で冬のシベリア鉄道に乗って元閉鎖都市とかで寿司を食べてきた【女一匹冬のシベリア鉄道の旅番外編】

おそロシ庵で紹介しましたマンガ家の織田博子(@OdaHirokoIllust)さんの、『女一匹シベリア鉄道の旅』 と『女一匹シルクロードの旅』に続く第3弾、『女一匹冬のシベリア鉄道の旅』が2017年7月15日発売開始!
今回は本編に描ききれなかったスシの話を織田さんに書いていただいきました!
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自己紹介

 

こんにちは!マンガ家の織田博子です。
「女一匹シベリア鉄道の旅」(イースト・プレス)に続き、「女一匹冬のシベリア鉄道の旅」を描きました。
おそロシ庵さんでの恒例のステマ記事を書かせていただきます!
本には描ききれなかった、ロシアの寿司ネタを紹介します。
本の紹介
 
「女一匹冬のシベリア鉄道の旅」は、織田が一人でシベリア鉄道を途中下車しながら、3週間かけ
てモスクワに向かった体験をコミックエッセイにまとめたもの。

 

冬のロシアをシベリア鉄道で横断!
鳥取は境港から、ウラジオストク~モスクワまでの約10000キロを旅した。
今回の旅の目的は、途中下車を繰り返し、各地のおいしい家庭料理をいただき、ロシアのおばあ
ちゃんアイドルグループ「ブラン村のおばあちゃん達」に会いに行くこと――。
極寒の大地で、野宿危機! など珍道中を繰り返しながら、温かなかけがえのない旅を堪能。
すし4コマ

 

おそロシ庵さんから「このレストランに行ってみて!」と教えてもらった
シベリア奥地にある街「ウラン=ウデ」の日本料理屋さん「サムライ・クラブ」に行ってきた。

 

 

私は外国にある日本料理、特にお寿司を食べるのが大好き。
過去にも、サンクトペテルブルクでの寿司体験や

 

 

モンゴルの寿司屋で、メニューに載ってる寿司を頼んだら「ここ、モンゴルだよ?魚があると思ってるの?」と不思議がられたり
モンゴルの寿司。とてもきれいな色のイクラと、米粒がなくなるほどしっかり握られた寿司。
中にはクリームチーズ、海苔が入っている。
スウェーデンの寿司。ペルー人大将が握ってくれた、アボカド寿司。
中国の寿司。「おいしい食べもの大公開!」の言語センスが素敵。

 

などなど、楽しい寿司体験をしてきた。
外国人ならではのユニークな発想の寿司や、多国籍が混ざった店内をみると、自分はいかに狭い世界で生きていたか…と圧倒されてしまう。
なので、「サムライ・クラブ」(名前もいい感じ)にワクワクしながら行ってきた。

 

イジェフスクですし屋に行ってみた
 
さて、もちろんこの旅行でも寿司を食べてきた。
マンガの中で描けなかったので、記事にしてみる。
モスクワから東へ1200kmの位置にある、イジェフスク(ロシア連邦内ウドムルト共和国の首都)。
ロシアの自動小銃(カラシニコフ)の製造でさかえた街(ソ連時代は外国人立ち入り禁止)。
日本人観光客はほとんど訪れることのない地方都市だけど、もちろん寿司はある!

 

すし屋「タカシ」
斬新な名前に心がひかれる。
でも、「タカシ」を見たときはおなかがいっぱいだったので、
後日カールラ・マルクス通りにあるすし屋「ケンジ」にやってきた。
お店の人に「ケンジ」さんがオーナーですか、と聞いてみると、「オーナーはロシア人だ」と鼻で笑われた。
「タカシ」の系列店だろうか。
店内に入ると、シーシャ(中東の水たばこ)を吸っている人がいる。
これは、期待できそうだ。
メニュー。
のり巻きが多い。
のりが外側に巻いてあるのは、外国の寿司では結構珍しい!「カーボン紙みたい」と言って嫌う人が多いそう。
軍艦巻きの他、四角のり巻き、三角のり巻きはユニークでいかにも外国の寿司という感じでいい。
わさびやガリの色が華やかなのもいい。
メニューが読めないので、お味噌汁つきに見えるビジネスランチを注文(440ルーブル=900円弱)。
ランチの内容はお味噌汁ではなくうどん(浮いているのがうどん)、寿司セット、鶏肉の照り焼き、マカロニサラダ、コロッケ、ガリとワサビ(ヴァサビ)。
漆塗りの器に盛り付けられ、真ん中のマヨネーズには桜模様をあしらうなど、美しく華やかな感じ。
まずは寿司。磯の香り、ぬらっとした舌ざわり。寿司だ!
おいしくはないけど、なんだか懐かしい。
ワサビは鮮やかな緑色で、風味はあまりない。
寿司は左からサーモン、ハマチ、オークニ(ペルカ科の魚、日本にはいない)。
巻きずしはサーモン。生の鮭をのり巻きにするのはなかなか斬新。
照り焼きは甘辛いタレが絡めてあって、なかなかおいしい。
でも、シベリア鉄道内で食べた「やきとり入りやきそば」の焼き鳥と全く同じ味だった。

 

やきそばのインスタント麺。真ん中に「ヤキトリ」と大きく書いてある。斬新な組み合わせ。
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「グリーンティはフレッシュにするか?」と謎の質問をされたので、「フレッシュで」とお願いした。
美しい南部鉄器に入れてくれたのは、緑茶とミント。
フレッシュの正体は、ミントだったようだ。
完全にミントティーになっていて、日本よりもモロッコの光景が思い浮かんだ。
暗い店内に、シーシャの煙がもくもくと立ち上がっていた。

こんな感じでかなり楽しめるロシアの寿司体験。
ロシアに行った時はぜひ寿司体験をしてみてください。
さて、『女一匹冬のシベリア鉄道の旅』 より、織田がロシアへ旅立つシーンをご覧ください。
『女一匹冬のシベリア鉄道の旅』 お試し読み
 
『女一匹冬のシベリア鉄道の旅』は下記記事、ソ連カルカル3で織田さんにお話ししていただいた内容がマンガになってます!
お試し読みと描きおろしマンガを「マトグロッソ」にて連載中!
 
マンガでは書ききれなかったネタを、Webメディア「マトグロッソ」で連載中。
お楽しみいただければ嬉しいです!
http://matogrosso.jp/
『女一匹冬のシベリア鉄道の旅』は2017年7月15日発売!
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