モスクワにできたジブリっぽいレストランへ行ったら普通に美味しかった

8月6日からおそロシ庵と大陸トラベルのコラボツアー、「モスクワソビエトツアー2018」が開催され、同行者として私も一緒にツアーに参加してきました。
ツアーでみんなとモスクワの街を散策している中で面白いものを見つけたので紹介します。

ツアー中、アヴァンギャルドで有名なモスセリプロムの前を通過すると…
МИЯДЗАКИ(ミヤザキ)と書かれた看板を発見。
宮崎県のことかな?と思いましたがよく見ると…
そっちの宮崎か!!!
参加者の皆さんと一斉に看板の写真を撮っているとメニューを持ったお兄さんが中から出てきたのでそのまま退散。
このときはツアー中だったのでなかに入る時間が取れませんでしたが、これは行かなくてはと思い、ツアー最終日、参加者の皆さんを見送ったあとそのままロシア人の友人を誘いお店へ突撃してみました。

ジブリっぽいメニューが待っていた

立地的にはとてもいい場所。
早速中へ入ります。
店内はとても綺麗でおしゃれでいい感じ。雰囲気抜群。
とりあえず飲み物にモヒートのレモネード。ロシアではシロップを使う炭酸系はすべてレモネードと呼びます。
美味しい。
ライムとミント以外にもなにか混ざってそうな風味がしたので、店員のお姉さんに質問するとわざわざ調べに行ってくれた。優しい。
ライムとレモンとミントのシロップを炭酸で割ったものだそうです。
そしてメニュー。
普通のメニューだ。
ここは和食レストランではなく看板にもあるように一応シーフード料理レストラン。
といってもメニューはアジア系。なのでスープの欄にトムヤムとかフォーとか書いてある。
友人と気になったのはサラダ欄のКуюри(クユリ)。たぶんキュウリのこと。よくわからないのでこれを注文。
そして一番注目するべきメニューはロールの欄。
ロシアでスシといえばロール。ロールとは巻きずしのこと。
ロシアのロールはだいたい内容とは関係ない日本の地名、オオサカ、オキナワなどと名付けられていることが多いのですが、ここのロールは、
Аситаки(アシタキ)
 
Миядзаки(ミヤザキ)
 
Тихори(チホリ)
 
Тоторо(トトロ)
 
Летучий замок(空飛ぶ城)
 
Хаяо(ハヤオ)
宮崎っぽさてんこもりの名前がつけられたロールたち。
アシタキとチホリがなんでこうなったのか感があるけど…
全部食べてみたいけど、よく見ると基本的にウナギ、サーモン、マグロ、チーズ、アボカドの具材の組み合わを変えただけっぽいので、アシタキとハヤオだけを頼んでみます。
出来上がるまでに店内を見渡し撮影(さっきの店内の写真はその時の)。
いろいろ組み合わさった欲張りな招き猫も。
そうこうしているうちにクユリが到着。
お皿とナイフとフォークと箸も。
生まれて初めて箸が1本で運ばれてきてめちゃくちゃ笑った。

あとお通しみたいな感じでえびせんもきた。東南アジアのレストランに行くとよく出てくるやつ。
スイートチリソース付きで美味しかった。

さあ、新しい箸ももらったのでクユリをいただきましょう。
やっぱりキュウリだった。
そして和風ではなく中華風っぽい感じ。クラゲの中華サラダに味が近い。
これ、けっこうどころかとても美味しい!!
キュウリは日本のと違って大味な感じの味だけど、それもまたこの味付けにあってる。
パクチーが効いてるのもいい感じ。これはおすすめ。
そしてメインディッシュの登場!
アシタキロールとハヤオロール!
手前がアシタキ
奥がハヤオ
見た目は大きさ以外ほぼ違いがない…
両方とも外側はウナギが巻かれている。
アシタキの方はサーモン、ウナギ、アボカドとメニューにあったけどチーズも入ってる。
ハヤオはマグロ、ウナギ、チーズ、アボカドとメニュー通り。
つまり実物のアシタキとハヤオの違いはマグロかサーモンかの違い。あと大きさ。
まずアシタキの方から食べると…
おいしい。チーズの味が強くて他の味がちょっとかすんでるのが残念だけど、味としてはふつうに美味しい。
ハヤオも食べてみる。
こちらもふつうに美味しい。
でもはっきりいうとよーく味合わないとアシタキとの違いが感じられない(笑)
タレの付いたウナギとチーズの主張が強いから、両者の違いであるサーモンとツナの味が微妙にしか感じられない。
で、店員さんがお皿に入れてくれた醤油もあったのですが(写真とるの忘れた)、最初はつけずに食べたので次は醤油をつけて食べてみることに。
なんか違う。醤油じゃない。ほんのり甘い。
醤油だけなめてみる。やっぱり醤油じゃない。これ、めんつゆじゃん??
店員さんに聞いてみると、これはちゃんとした本物のキッコーマンの醤油。だけど店で独自にブレンドしてあるオリジナル。
とのこと。なるほど、納得。
独自にブレンドして味を変えたものが本物のキッコーマンなのかは謎だけど。まあ、メインはキッコーマンってことなのでしょう。まずくはないけど日本人からするとスシには合わないかなあ。
名前はおかしいけど、味的には文句ないどころかロシアのロールの中ではかなりいい線いってる味付けのアシタキとハヤオ。
しかし残念なところが一つだけ。
シャリが硬い。硬いというか芯が残ってるのが玉に瑕。
同行したロシア人いわく、「これは米をアルデンテで炊いてある。」
なるほど、物は言いようだ。
今まで店内の写真とかを載せてきたけど、写真を撮る前に店員さんに撮影してもよいか聞いたところ、もちろんOKと言ってくれました。
さらに、インスタのお店のアカウントをフォローして写真をUPすればデザートをサービスとも!
早速写真をインスタにUPします。
ロシア人の友人の写真
店員さんのコメント
「普通、よくも悪くもない」
私の写真
店員さんのコメント
「いい写真!こっちのほうがいい!」
その後、私の写真には店のアカウントからいいねがきて、友人の写真には何も来なかった(笑)
「あの店員、お客の写真けなすなんてなんか腹たってきた」と店を出てから友人はご立腹でした。
無料デザートは大きなケーキ。
これも普通に美味しかった。
名前と看板のインパクトで入ったお店でしたが、中はいたって普通。
むしろ味とかサービスはかなりいいほうだと思いました。
最後に、なぜこの店名なのか?と店員さんに聞いてみると…
「ファンだから」
おしまい。