ロシアのお寿司は新時代へ突入!敬意を込めて露寿司と呼ぶことにした

何度も紹介していますが、ロシアでは寿司がすごいんです。
もう、どこもかしこも寿司だらけ。
日本料理レストランはどこにでもありますし、ショッピングモールのフードコートにはマックやKFCに並んで寿司を出す店が必ずあります。
そして、日本料理専門店だけではなく、スーパーの惣菜コーナーにもパック寿司が並べてありますし、ロシア料理屋やカフェのメニューにも寿司を見ることができます。
 

ロシアの不思議なお寿司

しかし、我々からするとちょっと不思議な寿司があるのも事実。
日本では見ることができないロシア人的なアレンジを加えられたお寿司の数々。
今までおそロシ庵でも紹介してきました。
例えば、

 

これはホットロールと呼ばれる種類の寿司。
ホットロールとは巻き寿司に衣をつけて油で揚げて天ぷらにしたもの。



こちらは握り状のホットロールにネタを乗せたもの。
マグロホットロール
奥のマグロ、本当はホットロールに乗っかているはずなのですが運ばれてきた時には落ちてた。



スイートロール
その名の通り甘い寿司。デザート寿司です。
軽く潰したご飯で新鮮なフルーツ(イチゴ、キウィ、バナナ)をロールし、ココナッツパウダーをまぶして練乳とストロベリーソースをかけた斬新な一品。

 

タイにいくとカオニャオ・マムアンというもち米にマンゴーを乗せてココナッツミルクをかけた物がありますが、それに似てる味です。

 

私はこれが大嫌いで…



一見普通のホットロールに見えますが、ロールされているものがすごいんです。
その名もЭБИ ИТИГО(エビイチゴ)。
エビとイチゴをあわせるのもすごいですが、それを巻き寿司にして油で揚げるという日本人の想像力がいかに貧相だったのか思い知らされた一品。

 

はっきりって美味しいとはいえない味でしたけど。



そして、ロシア人が提案する新しい寿司の食べ方。スシローラー。

 

詳しい説明は過去記事をご覧ください。
 

モスクワにスシの自販機?謎のスシローラーとは?今のロシアはこんな感じ ソ連カルチャーカルチャー2まとめ

 

これ、自販機があるらしいんですが見つからないんですよ。
モスクワで探したんですがHPに書いてある設置場所に行っても見つからなかった。

 

友達が一度見たというのを聞いてこのスシローラーの情報を知ったので存在するのは確かなんですが…
噂によるとなにかイベント開催時に会場に設置されることがあるとか。
試食したかった!



ここまでは今までおそロシ庵で紹介したロシアの変わり種な寿司。
今月の半ばまで、2年半ぶりくらいにモスクワへ行ったのですが、そこでは寿司がさらに新しい進化を遂げていました。



その名も「スシサラダ」!見たまんまでわかりやすい!!
これ、絶対日本人じゃ思い浮かばない発想ですよね??
考えた人いろいろとぶっ飛んじゃってるじゃないでしょうか?

 

日本を知ってるロシア人もメニュー見たとき吹き出してたし、日本をよく知らないロシア人にも、
 
「おれ、昨日スシサラダ食べたんだぜ!」
「え?なにそれ??」
「ほら!」(写真見せる)
「なにそれwwヤバイwwww」
 
みたいな反応でした。

 

味の方は別に至って普通。
よく考えたらサラダ巻きってあるからそこから発想を得たのかも?



このように、ロシアで寿司は日本から離れてどんどんと独自の進化をしております。
最初はバカにしてたんですがこれは侮れないぞと思い始めまして。だってそうじゃないですか!こんな発想日本人にはできませんよ!なので敬意を込めてロシア風お寿司、略して露寿司と呼ぼうと思った次第です。

 

みなさんもロシアへ行ったらメニューに目を凝らしてみてください。
そこですてきな思いもよらない露寿司に出会えるかもしれません!!




ちなみにこんなのもスーパーで売っていました。
「モスクワチップス・フィラデルフィアロール味」



なにがフィラデルフィアロールの味なのかよくわからなかったけどふつうに美味しいポテトチップスでした。