モスクワ行きのチケットを衝動買いしてしまったため、数日前から意味もなくモスクワに滞在中です。
特にやることもないので、日本にいる時と同じくダラダラ部屋でインターネットをしているとロシアのケンタッキーの広告が目に入りました。
ロシアにいるのでネット広告がロシア仕様なんです。
どんな内容の広告かというと、アジアメニューをやってるよという内容で、Youtubeの動画付き。
まずはその動画をご覧ください。
驚きすぎてお茶をこぼす日本人風の男女。
驚きすぎて筆を落とす書道家っぽい人。
書いてる文字は「本能」
驚く歌舞伎風の人たち…
アジア風の甘辛ソースをかけて…
そして新鮮なガリを!!!
美味しそうに頬張るロシア人のお兄さん。
日本訛りで「そおぐう」
え?ガリをハンバーガーに??
この動画を見終え、すぐにロシアのKFCのサイトに飛びました。
そこには各種のアジアメニュー。
ライスボックスも気になるけど、やっぱりガリが気になる。
ハンバーガーにたっぷりと挟まれたガリ。
実はロシア人はガリが大好き。
日本では寿司屋ではガリを単品で頼むことはまずありませんが、ロシアの寿司屋にはガリが単品でメニューに乗っています。
モスクワのとある回転寿司屋では人気メニューのトップ10にガリがランクインしてるほど。
ロシアではとても人気があるのです。
そんなガリが大好きロシア人はついにハンバーガーにガリを挟むという、我々日本人には思いつくことができなかったことをやってくれました。
これは食べに行かねば!と思いモスクワの街へと繰り出しました。
ガリバーガーを食べに行く
降り立ったのはモスクワ・メトロの駅、マヤコフスカヤ。
モスクワ・メトロの駅はとても綺麗な装飾で有名なんですが、この駅も例に漏れず素敵な駅。
これ、駅のホームです。
素敵でしょ?
天井の円部分にはタイルで作られた空に関する絵があります。
この駅の名前、「マヤコフスカヤ」はロシア・アヴァンギャルドを代表する詩人、ウラジーミル・マヤコフスキーから取られた名前。
改札のそばにはマヤコフスキーの胸像があります。
そして駅のそばの広場にはマヤコフスキーさんの大きな像も立っています。
北京ホテルの前に立つマヤコフスキー。
このマヤコフスキーさんの前にKFCがあるのです。
早速入ってみます。
広めの店内。(この写真じゃわかりにくですが…)
席を確保してレジに並んだのですが、ものすごい行列!!
こんなに並んでるケンタッキー初めて。
20分位待ってようやく注文できました。
アジアバーガーとペプシSサイズ。
ペプシはSサイズなのに日本のMより多い量。しかも氷なし。でも炭酸抜けてた。
早速ハンバーガーを見てみます。
あれ?
見本は・・・
こんなにガリだらけだったのに、実物はガリが見えない。
まあ、ファストフードの写真詐欺はどこの国もこんなもんか。
中を開いてみると、
このだらしない感じで垂れ下がってるのがガリ。
ああ、このがっかり感・・・、たまりませんな。
気を取り直して一口。
甘辛いソースの味はよく分かる。
ふつうに美味しい。
でも、ガリの味は????
ぜんぜんわからない。甘辛ソースの味が全てを包み込んでいる。
でも、歯ごたえは感じることができる。
ガリを噛んだ時のシャリシャリした感覚がわかる。
でもこれじゃあガリを入れた意味はほとんどない。
ガリを食べに来た意味もほとんどない。
なので、ちょっとインチキしてガリを引っ張りだしてパンと一緒に食べてみることに。
これでガリとパン、ガリバーガーとしての味が思い切り楽しめるはず。
結論を言うと、ガリバーガーはありです!
ガリの味とパンの味って意外によく合います!
ガリでサンドイッチとか作っても美味しいかもしれない。
でも、このハンバーガーはちょっともったいないな。
ガリの味がソースで完全に殺されてる。
見本のようにたっぷりと挟めば、ソースの味とガリの味の調和が取れたかもしれないけれど。
ちなみにこのアジアバーガーはガリの他に、チキン、ベーコン、レタス、チーズが挟んであります。
ベーコンの香ばしい味はちゃんとする。
チキンもふつうに美味しい。
でも、チーズの味は全くしなかったです。
レタスは挟んであるというよりまぶしてあるといった感じでバーガーの中よりも箱のなかに散らばってる量のほうが多かった。
そしてライスボックスも食べてみたかったけど、2個以上頼まないと売らないとわけのわからないこと言われたので注文しませんでした。
今度違う店でトライしてみようかな…
このアジアメニューは期間限定らしいので、タイミングよく訪露した方はトライしてみるのも一興かと思います。
去年もやってたと聞いたので来年もあるかもしれません。
値段は129ルーブル。現在のレートで234円くらいです。