風邪かな?と思ったらウォッカにコショウを混ぜて一気飲み!ロシアの民間療法あれこれ

大きな病気や怪我もしたことがなく、人生の半分くらい体育会系の世界で生きてきた体力もそこそこある筆者の私ですが、風邪だけは頻繁に引いてしまいよく熱を出します。体が丈夫なのか貧弱なのか未だによくわかりません。
ロシア人の友人に「風邪引いたかも」というと毎回いろいろなロシアの民間療法を教えてくれ、日本でもよく聞くものや初めて聞くものまでありとても興味深いです。今回はその一部を紹介します。

 

 

はちみつホットミルク
レシピ:牛乳コップ1杯につき
・はちみつ 小さじ2
・バター 小さじ1
・重曹 小さじ1/2
分量は適当。好みで調節すればOKだそうです。
喉の痛みを和らげてくれるんだとか。



ラズベリージャム
そのまま食べる。ビタミンCがたくさん入っており、解熱作用があると言われているんだとか。
紅茶に入れてもOK。



蕪の汁を飲む
咳止めに効果があるらしい。
子供のこぶし大の蕪を切り、切った面に深くない穴を彫り、そこにはちみつを入れる。
そうすると蕪から汁が出るのでそれを咳が治るまで飲み続ける。
蕪は表面の黒いもののほうが効果があるとされる。
この表面の黒い蕪というのは日本で黒丸大根と呼ばれているものだと思う。
つまり日本の「はちみつ大根」とほぼ同じものだと思います。ロシアに日本で一般的な普通の大根はないので(最近見かけるけど)蕪を使ったのかな。
 
 
 

ウォッカに胡椒をたっぷり入れる!


コショウウォッカ
風邪の引き始めに効果てきめん!
ただし確実に風邪の症状が出始めてからは効かないそうです。あくまでも引き始めの対処法。
レシピ
・ウォッカ ショットグラス1杯
・コショウ 小さじ1(黒コショウが一番良いとされる)
ウォッカをグラスに注ぎ、コショウを入れ、かき混ぜ、沈殿しないうちにすばやく一気飲みし、そのまま布団へ潜り込みぐっすりと眠る。
この荒療治、先日私の体調が危険信号を発し始めた直後に試してみました。軽く喉の痛みが出はじめ、熱っぽいかな?といった感覚が出始めたときです(ちなみに熱は出ていませんでした)
黒コショウがなかったので普通のコショウで。
余談ですが日本で一般的に使われているこの粉末コショウは黒コショウと白コショウを混ぜたものらしい。
このレシピを聞いた時にロシア人の友人に普通のコショウしかないけど大丈夫?と聞いたら、「そもそも日本のあのコショウってなんなの?」とと言われ、ググって知りました。
ウォッカを飲んだことがある人はわかると思いますが、グイッと飲むと体中の血管が開くというか、アルコールが全身を駆け巡るというか、体中が熱くなるというか……、そんな感覚になりますよね?
しかしこのコショウウォッカは全く別の感覚が体を襲いました。とにかく辛い!!口が痛い!!!アルコールが体を周る感覚は辛さにかき消されゼロです。これならお酒が苦手な人でも安心して飲めるかも?と思いましたが危険ですのでお酒な苦手な人はチャレンジしないで下さい。
ちなみに無味無臭のアルコールの味しかしないウォッカよりもコショウ風味が効いてて(効きすぎてるけど)個人的にはこちらのほうがおいしい。
とにかくヒーヒーいいながら水を2、3杯一気飲みして少し落ち着いてから布団へ潜り込み、熟睡。
翌朝目覚めると体の怠さは消え、喉の調子もよく、風邪は完全に治っていました。
だけど、寝たのが普段よりも相当早く、睡眠時間も通常の1.5倍以上あったので一番風邪に効くのは睡眠なんじゃないのかなと思っています。
※この記事に書かれている内容は個人の感想であり、効能を確約するものではありません。
おしまい。



※追記
このコショウウォッカ、記事書いた後、読んでくれたロシア人達から、「聞いたことある」とか「やったことある」という話が舞い込んできましたw
やっぱポピュラーな民間療法だったんだね。

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