ロシア人「モスクワの元旦を歩いてみた」

元旦のモスクワを散歩した記事を紹介します。

以下翻訳です。

Москва. Утро. 1 января / モスクワの元旦

静かな誰もいない道。地下鉄の車両もガラガラだ。これはモスクワのユートピア。

一年間このユートピアを夢見ているモスクワ市民はたくさんいる。

一年に一回、この日しか見られないこの状態。

各国のスパイはこの日だけモスクワを見たら騙されるかもしれない。

大晦日の夜、モスクワ市民はアルコールで全滅する。

元旦、カメラを持ってモスクワの道を歩く珍しい人たちがいる。

しかし、その人たちに出会ってはならない。

1月1日の朝7時に目を覚ますモスクワ市民よりも恐ろしい人間は存在しないのだから…

シャワーを浴びてコーヒーを飲んで目を覚ます。

コーヒーを浴びてシャワーを飲まないように!

1月1日の朝に混乱することは難しいことではない。

粘土のように体がだるい。コーヒーも効き目なし。

こんな状態のままチアトラルナヤ駅で下車した。

アホートヌィ・リャト駅のそばでは”ドラマ”(ボリショイ劇場)と”コメディ”(国会)を見ることができる。

”コメディ”は孤児に関する法案を可決し休みに入った。注1

本物の”ドラマ”は1月2日に上演される「くるみ割り人形」の準備をしている。

だけど今は静かだ。

間奏。

観光客はホテル「メトロポール」、

政治家はセーシェル諸島、

ホームレスはマネージ広場の地下道で眠っている。

僕は歩きながら眠ってる。

寝ていないのは警官と清掃の人。

二人とも何かを集めている。

青と白のトイレ、黄色いジグリ注2を見ながら革命広場を通り過ぎる。

まだ夢の中だと思った。

赤の広場の中心に着いたら更に眠たくなってきた。

昨日食べたマッシュルームは何だったんだろう。

周りは知らない顔ばかり。

誰かに近づき、「ある?」注3って伝統的なロシアの質問をしたくなる。

だけど周りを見るとこの質問の意味は誰もわからないと思った。

英語を勉強しようかな。

ポクロフスキー大聖堂注4はとても綺麗、移民の人たちが集まっている。

この文章自体、不思議な感じ。

まだ眠いな。

赤の広場から早く出たい。

カメラを狙う怪しい若者がいたからじゃない。

ただただ居心地が悪い。

ぼろぼろのスケート場、

レーニン廟の代わりの大きいドーム。注5

めまいもしてきた。

ワシリー坂は滑りやすく、ビールの店もない。

だから人がいないのか。

警察もパトカーも誰もいない。

刑事さんは犯人を捕まえているところ。

モスクワ川のモスクヴォレツキー橋にも誰もいない。

たまにタジキスタン人が橋を半分まで渡りまた戻ってくる。

橋からは素晴らしい景色が眺められる。

将来この塔の中にカフェやレストランができるでしょう。

ちなみに、付け合せにはマッシュルームが一番だよ!

注1
孤児に関する法案:ロシア人の子どもとアメリカ人が養子縁組になれない法案。ロシア国内でかなり批判されているらしい。

注2
ジグリ:ロシア自動車メーカー、アフトヴァースの自動車ブランド。ジグリは旧ソ連での名前。現在はラーダの名前で販売されている。

注3
「ある?」:おそらくお酒のこと。それ以外思い浮かばない。

注4
ポクロフスキー大聖堂:赤の広場にあるロシアを代表する聖堂。正式名「堀の生神女庇護大聖堂」。日本表記は「聖ワシリー大聖堂」、「聖ワシリー寺院」など。

注5
レーニン廟の代わりの大きいドーム:レーニン廟は現在工事中。白いドームで覆われている。

Москва. Утро. 1 января
http://fishki.net/comment.php?id=130780

2011~12に初めてモスクワで年越し体験したけど、確かに朝7時には起きれなかった・・・

こんなに人のいないモスクワ中心部の写真も始めて見ました。

そして謎のマッシュルーム押し。悪いキノコでも食べたのかな。

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