装飾が豪華なことで有名なモスクワの地下鉄。
今回は特に面白いモスクワの地下鉄駅15駅を紹介した記事です。
以下翻訳です。
モスクワメトロの不思議なところ、15
15 удивительных фрагментов московского метро
マヤコフスカヤ駅
1938年に完成した駅でアールデコ風である。
空や飛行機をテーマにした34のモザイクが飾ってある。
ステンレスのアーチはDolgoprudnyiの工場で作られた。
制作するために使った機械などは飛行船を作る専用の機械だった。
アーチのへこみの中に力を入れてコインを転がすと反対側の端まで止まらずに転がっていく。
プローシャチ・レヴォリューツィ駅
駅にある76体の像は20人のソ連の労働者と兵隊のイメージである。(※同じ人が何回か登場するので76人)。
アーチの中に入るよう、しゃがんで猫背に作られた。
1938年に、「ソ連の国民は座っているか膝をついているかのどちらか」というジョークがはやっていた。
※ロシア語で「座る」という動詞は「刑務所に入る」という意味もある。
スターリンは「まるで生きているかのようだ」と褒めていた。
モデルとなった人の一人には兵隊学校のルダコーフ氏がいるが、15年後にイギリス王女の戴冠式でエリザベス2世と踊った。海軍信号手のモデルとなった。
アホートヌィ・リャト駅
壁は全体的に薄い灰色の大理石になっているが、一か所だけ白と黄色のタイルになっている。作った人が終わらせなかったのか、直したのかというように見えるが実はこれ、作った当時1935年の状態で、2007年まで全部の箇所がこのようになっていた。記念に少し残したわけである。
ドストエフスカヤ駅
イワン・ニコラエフという画家がドストエフスキーの作品のドラマチック性に従い作品のもっともドラマチックなところを描いた。
罪と罰、白痴、悪霊、カラマーゾフの兄弟。壁に数十の死の場面が描いてある。
クルスカヤ駅
壁のボードに、「大きな環状線のクルスカヤ」と書いてある。
これは1940年代の終わりごろのメトロ発展計画の名残である。
このとき、環状大通りの範囲以内に小さい環状線を作る計画があった。
メンデレーフスカヤ駅
駅のロビーにある犬の像は俳優や自然保護の人たちのお金で作られた野良犬のマリチクの像である。
マリチクは2001年にナイフで刺されて死んだ。
この像は、すべてのホームレス動物たちを象徴している。
マルクシツカヤ駅
ホームの電灯は渦巻き形。
このデザインは、唯物弁証法の「下から徐々に上へ変わっていく」というアイディアの象徴である。
ヘーゲルの弁証法をマルクスが考え直したものである。
パルク・パベーディ駅
古生物学者にとって、モスクワメトロはジュラシック・パークである。多くの駅の大理石にはアンモナイト、べレムナイトなどなどがいっぱいついている。
パルク・パベーディ駅には大きな貝が特に多い。ものによっては直径50センチのものもある!
メトロ全体の化石の平均サイズは10~15センチ
キエフスカヤ
「ウクライナにおける、ソ連権力闘争」というモザイクに、携帯電話と携帯情報端末とノートパソコンを持っているゲリラ隊員がいる。
というのは冗談で、実は戦場用の電話である。受話器が重くて両手で持っている。
しかし、さっきの冗談は不適切とは言えない。なぜかというと、そのような戦場用電話が作られたのは1928年で、描かれている国内紛争の6年後のことである。
トゥルブナヤ駅
駅の中央ホールは、Zurab Tsereteliの作ったステンドグラスで飾られている。ロシアの教会が描かれている。
駅は2007年にオープンしたが、その直後に屋根に十字架がないと乗客が気付き、勝手に身につけていた十字架を貼りだした。
メトロの運営者たちは「ダメ」だと言っていないのですでに12個以上の十字架が貼られている。
ドブルィニンスカヤ駅
地上ホールに「ソ連選手のパレード」というモザイクがある。
ディナモスポーツクラブの選手たちがガガーリンの肖像画を運んでいるシーン。
この駅は1950年1月1日にオープンしたその年、ガガーリンはまだ16歳で宇宙飛行士にはなっていなかった。
もともとオープン時にはスターリンの肖像画が飾られていたが、フルシチョフの「雪解け」の時期にスターリンの描いたものをメトロから排除しはじめた。
リムスカヤ駅
動いている噴水のある唯一の駅。
この像は、ロームルスとレムスが倒れた柱にのぼった場面である。横の壁を水が流れている 。
湿気が多く、壁や天井に苔が生えるなどのトラブルも発生したので水を止めることもあった。
今はその問題が解決されており水が流れている。
ペトロフスコ-ラズモフスカヤ駅
大理石の柱が石の模様で飾られている。想像力次第で宇宙人の顔もみえたりする。
オトラドノエ駅
天井がボードで仕切られていて、原始主義の絵が描かれている。
「1812年」というボードには擲弾兵の攻撃が描いてある。
足を数えてみると、6人なのに足が11本しかないのが分かる。
左から三番目の人は足がない。
ノボクズネツカヤ駅
駅のホームにあるベンチは救世主ハリスト大聖堂を破壊する前に移動されたものと言われている。
もう一つの説によると、救世主ハリスト大聖堂からとった大理石で作られている。
これらの大理石はまだラッキーだった。教会の1812年の戦争の時の勇者が載っていたボードなんかは、砕かれ砂利状態にされてモスクワの公園の道に使われた。
※救世主ハリスト大聖堂は宗教弾圧政策をしていたソビエト政府によって1931年に爆破されている。
以上
maxxxak
とても面白かった。ありがとう。
dogred
ありがとう。とても面白いし写真もきれい。
我々はこの美しさ全然気づかないね、慣れちゃって。
仕事に行って仕事から帰って、人ごみのなか・・まわりが灰色に見える。
立ち止まってまわりを見る価値があるのに!
liosh
いい記事だ。保存しておく。
Berendei
救世主はリスト大聖堂について
このあいだ、メトロの作っている新聞にこれは嘘だと書いてあったよ。
WhiskIn
環状線のクルスカヤ駅。
2009年のリフォームのときに、「スターリンが我々を育てた」というソ連国歌の詩が復活された。
toffifee
ありがとう!メトロが好き。
いつも人ごみのなかで、急いでいるのは残念だけど。
ベロルースカヤ駅が好き。とてもきれい!
Alzamor
トゥリスカヤ駅のエロは?
AnvarN
マヤコフスカヤ駅がなくて残念。とてもきれいなのに。
Palau
>AnvarN
記事の一番最初だよ?
Valeriy20069
モスクワのメトロはなんといってもいいね
ЗлойГамадрил
マヤコフスカヤ駅のは誰かの怖い目がこっちを見ている感じ。
Barracud
モスクワのメトロに乗ってみたいな))))))))
yaplakal.com/forum2/topic1115604.html