モスクワで行われた毎年恒例の夏の茶会を手伝ってきた

記者: Murasakitonbo

昨日、モスクワの植物公園で毎年行われている夏の茶会に行って来ました。実はモスクワには裏千家の茶室が1995年からあり、沢山の人がお茶を習っています。私も学生の頃の4年間通って楽しい思い出を作ってきたが、最近はすっかりやめてしまった始末だ。今年は夏の茶会が懐かしくなったので手伝いに行ったわけである。夏の茶会はもう十何年行われているイベントです。

会場に向かう

モスクワ植物園の入口

モスクワの植物園です(英語のできる方はこちら)。どうぞよろしく。

途中で日光浴中の人を見かけたりして楽しかった。

モスクワ植物園で日光浴する人々

この公園(よく言えば森)はモスクワの北の方にある(どうでもいい情報ですな)。地下鉄を降り、森の中を徒歩30分でこの門にたどり着く。日本っぽい?

モスクワ植物園の日本風門

中に入ってみるとあらまあ!

日本庭園の風景その1
日本庭園の風景その2
日本庭園の風景その3
日本庭園の風景その4
日本庭園の風景その5
日本庭園の風景その6

どうでしょう?かなりいいところじゃないかな?

日本庭園です。植物園の片隅に佇んでいます。1983年から1987年までの間で中島健という造園家によって作られたらしい。(中島氏のWikiはこちら)この庭の真中にとても古い石塔が立っているけど、今年のゴールデンウィークに酔っ払いがちょっと壊してしまい、上の部分が落ちて割れちゃったという。(酔っ払いめ、百回くらい死んでこい。)で、庭の管理人直してくれないからこっちでやろうとしたら矢先、専門家が来て直していた。上の部分だけ新しくて安そうなものだね。

日本庭園の石塔

バレたか

日本庭園の風景その7

さて、茶会の話だったっけな・・子供のころ、6歳ぐらいだったかな、ここに客として来たことある。まさか12~13年後にあの着物の似合わないお姉さんの一人になってしますなんて夢にだに思わなかった。今でもそう思うが欧米人って着物が似合わない。見ていてすごい違和感を感じる。疑問に思う方、また同感の方、証拠の写真を御覧ください。

歩き方が・・

着物を着た参加者その1
着物を着た参加者その2
着物を着た参加者その3
着物を着た参加者その4

これは筆者です。ちょうど水に飛び込み身をこの世から消そうとしているところかな。顔は見られたくないから姿と足袋で我慢してください。

筆者の着物姿

ここまで読んでもロシアン茶会というのは一体どういうものなのか、皆さんには分からないでしょうから話がズレないうちに説明します。モスクワの夏の茶会は2日間続き、金曜日は1時から6時まで、土曜日は10時から6時まで。一時間おきにお客さんに、とてもとてもとても具体的な説明(というより講義)をしながら薄茶を飲ませる。お茶のほかに碁の体験コーナー、習字体験コーナー、墨絵体験コーナーが設けてある。日本の専門家ではなく普通のロシア人がお金を払って来てくれるというわけである。

入り口に一番近いのは碁のコーナーだからその写真から始めよう。

碁の体験コーナーその1
碁の体験コーナーその2

因みに写真は撮らなかったけど、碁のコーナーの担当者は13歳くらいの男の子だった。

次は墨絵。一般ロシア人はなぜかよく「スミヨ」(墨絵と浮世のコラボか?)と呼んでいる。

墨絵体験コーナーその1
墨絵体験コーナーその2

ピンクの服の人は先生だ。とても上手。

筆者も描いてみた。ご覧の通りくそ下手である。

筆者の墨絵作品

やっぱり本物は一番。自然よりうまく出来ると思うのは馬鹿馬鹿しい。という言い訳をしておこうかな。

日本庭園の自然風景その1
日本庭園の自然風景その2

入り口から一番遠いところはお茶を飲めるところ。ロシアで日本文学と文化の知識が一番深い人の一人であるM先生の説明を聞きながら和菓子とお茶を楽しめる。先生の公演が好きで毎年来る人がいるのだとか。

先ずはお菓子を出される。この和菓子は先輩(ロシア人)が徹夜して作ったもの。

茶会で提供された和菓子その1
茶会で提供された和菓子その2

次はお茶。

茶会での薄茶その1
茶会での薄茶その2

お客さんの中にロシア正教のお坊さんもいてちょっとびっくり。

茶会に参加するロシア正教のお坊さん

最後のコーナーは習字体験。筆者が手伝ってたところ。手伝ってたというか手伝う振りしていたというか・・

習字体験コーナーその1
習字体験コーナーその2

自分で書きたがる人も書いてもらいたい人もいた。注文される漢字はだいたい「運」「服」「愛」「道」、時々「梟」を頼む人もいるけど。「馬」とか「猫」とか。一緒だった習字の先輩はとても明るくて頭のいい人だからお客さんとの会話がはずんで楽しかった。しかも私たちのいた建物は池のすぐそばだったから、蛙の歌も聴けてラッキー。

習字体験コーナーの作品

上の写真を見て皆さんも気づいたと思うが紙はなんだか変だね。実はちゃんとした紙がちょっと切れていて、ティッシュ類・キッチンタオル類の上に書いていた。だってこのキッチンタオルは墨絵専用って書いてあるもん。Sumi-e まねき Japanだそうです

墨絵専用のキッチンタオル

お客さんの持っていた緑茶(いちごとアロエ味)。薄茶の後口直しに飲んだのかな。

いちごとアロエ味の緑茶

一日が終わると綴りを小川で洗う。置いておくと勝手にきれいになる。

小川で洗う綴り

筆も洗って干しておく。

洗って干す筆

途中でお弁当が来てお昼を食べた。面白いし、食べ物の話で盛り上がるのでその写真も載せておく。

もやしサラダ

お弁当のもやしサラダ

野菜チャーハン(パプリカ、ズッキーニ、パセリが入っていた。)

お弁当の野菜チャーハン

昆布ときゅうりのサラダ

お弁当の昆布ときゅうりのサラダ

野菜炒め

お弁当の野菜炒め

謎のすいもの。味噌汁って書いてあったが絶対違う。まずかった。

お弁当の謎のすいもの

謎の組み合わせ。ご飯プラス液体というのは・・

お弁当のご飯と液体

お茶漬け?と思って混ぜてみた。わさび沢山ついていた。醤油はいっさいなかったのに。

お弁当のお茶漬け風

たぬきというモスクワの日本料理チェーンのお弁当だった。そのチェーンの話を皆さんはこの「おそろし庵」で読んだことあるかもね。(なかったらぜひ読んでみてください。)やっぱりまずい店はまずいという結論。

関連記事:モスクワにある日本(風)料理屋で怪しいСУШИ(スシ)を食べてきた

このくらいですかね。皆さんも疲れてきたでしょうね。私は確実に疲れてきたので終わりにします。楽しい二日間でした。一緒にいたスタッフの皆さん、お疲れ様です。明日の後片付け頑張ってください。私は行かないけど。

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