日本でボルシチが食べたくなったので約4ヶ月かけてボルシチを作った

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ロシアを代表する料理といえばボルシチ。ボルシチとはビーツを使ったスープのこと。もともとはウクライナで誕生した料理らしいのですがロシア全土でこのスープは食べられています。たまに、「ボルシチはウクライナ料理!ロシアの料理じゃない!!!」とつっかかってくる人が居ますが、そういう人は一度ロシアに行って現実を見てきたほうがいいです。どの家庭でもロシアでは普通にボルシチが出てきます。
このボルシチなんですが、各家庭で作り方が違います。中に入れるものも違います。日本で言うと味噌汁のような感じ。各家庭ごとにボルシチがあるのです。
ボルシチには何を入れても良いのですが忘れてはいけないのがビーツ。知り合いのロシア人曰く、「ビーツの入っていないボルシチは味噌の入っていない味噌汁と同じ。」

ビーツはビートルート、テーブルビート、火焔菜などと呼ばれることもあるアカザ科の植物です。見た目は赤いカブなのですが、カブの仲間ではなくほうれん草やテンサイ(サトウダイコン)の仲間。砂糖を作るテンサイの仲間だけあってか野菜の中では甘みが強いです。

ちなみに日本でボルシチというとただ赤い色をしただけのトマトスープといった物が出てきますがあれはまがい物中のまがい物。
私が小学校の頃給食で「ボルシチ」という名のトマトスープが出てきておいしくなかった思い出があります。ロシアのことを知るようになり、あれは偽物だからまずかったんだと思いました。





さて、ボルシチの話をしていたらボルシチが食べたくなったのでボルシチを作ろうと思います。


まずは手元にこのような本があったのでボルシチの作り方を調べます。

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ロシアのスープ』には何種類かボルシチの作り方が載っているのですが、全てに共通するのはやはり材料にビーツを使うこと。
残念ながら私の家の近所にはビーツを売っているスーパーや八百屋はありません。

ビーツが売ってなければ作ればいい。ということで…

2016年4月25日
ホームセンターで購入した種を用意しました。種は普通に売ってました。出来上がったものも売ってくれ…
この種を植木鉢に蒔きます。
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2016年5月2日
芽が出ました(ピントずれててすみません)
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2016年5月18日
成長がいい感じの芽を4つだけ残してあとは間引きます。
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2016年5月26日
大きくなってきました。
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2016年6月10日
かなり大きくなってきました。
実家でビーツを作ってるロシア人の友達が言うには、苗と苗の間を10~15cm離さないとだめ。この植木鉢だったら1つが限界じゃないかなという話でしたが、ここまで育ったのを間引くのはなんだか可愛そうなのでこのまま続行することに。
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2016年7月12日
根本が膨らんで見慣れたビーツの頭が出てきました。
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2016年9月2日
そろそろ成長が止まった気が。
これだけ頭が出てるなら土の下はもっと大きくなってるに違いない。
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2016年9月9日
ようやく収穫!
土から出てた頭の下にはもっと大きなビーツが埋まってる(大根とかカブみたいなイメージ)と思っていたのですが…
土から出てるビーツは頭ではなく全体でした。土の下は本当に根っこしかなかった。これが普通?それとも土が硬かった??
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さて、これでようやく材料が出来上がったのでボルシチを作っていきたいと思います。
先程の本、『ロシアのスープ』とロシア人の友人からのアドバイスを参考に作っていきます。
「冷蔵庫に余っているものやその日スーパーで安かったものを使う」と言ったロシア人の言葉からビーツ以外はかなり適当です。
使う肉も牛豚鳥となんでもOKらしいので今回は豚を選びました。豚肉好き。
 

材料
ビーツ:4つ(葉っぱも使う)
豚肉(スペアリブ用):1パック(骨付き肉を煮込めば出しが出ておいしいよと言われたので骨付きのスペアリブ用を買いました)
ニンジン:1/3くらい(友人宅で他の料理に使う予定で切ったけど使い忘れて余っていたもの)
タマネギ:1/2個
キャベツ:1/8個
ジャガイモ:1個
ローリエ:1枚
塩コショウ:少々
バター:適量
水:8カップ
サワークリーム:適量


作り方

まず豚肉を骨から分け一口大に切って8カップの水で煮込む。
圧力鍋で20分ほど。20分ほど建つと柔らかくなっているので骨についた肉はかんたんに取れます。骨は鍋から出して、肉はそのまま鍋に入れといてください。
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ビーツの皮を剥いてを切る。
ビーツはスライサーで千切りに。
葉っぱ部分は細く。葉っぱを使う場合はキャベツの量をその分減らしたりするらしいです。
ちなみにビーツは約170gありました。(『ロシアのスープ』 のレシピでは150g必要と書かれていました)
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ビーツをスライスしたスライサーはなんかグロい。

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葉っぱは細かく。


キャベツはざく切りに。
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ジャガイモはスライサーで千切りに。
とりあえずキャベツとジャガイモは一緒にして置いておきます。
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ニンジン、タマネギはみじん切りに。
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温めたフライパンにバターを乗せ、
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みじん切りにしたニンジンとタマネギを炒めます。
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しんなりしたらビーツも投入。
そして炒めます。
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豚肉を煮ていた鍋に先程切ったキャベツとじゃがいもを入れます。
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フライパンで炒めた、ニンジン、タマネギ、ビーツも入れます。
このときに塩、コショウも投入。
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そしてローリエを入れ15分くらい煮込みます。
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器に盛り付け、サワークリームを乗せて完成!
種まきから約4ヶ月かけてようやく完成!!
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味はおいしいけどちょっと薄い。見た目からわかると思いますが赤い色が足りない。そう。ビーツが足りてない感じです。
おいしいにはおいしいのですがあと少し足りない感じ。ボルシチの一つ手前。ボルロクくらい。
サワークリームを入れるとそのコクで足りなさは補えるけどもう少しビーツが欲しかったなと言った感じでした。
この材料で作るのならば水は5カップくらいでよかったのかもしれません。
やっぱりボルシチに大事なのはビーツです!!



美味しかったけど消化不良だなーと思いもやもやしていたところ、夏の間ロシアの実家へ帰っていたロシア人の友人一家が日本へ戻ってきたので押しかけてボルシチを作ってもらいいました。なんて迷惑な日本人なんだ!

作ってくれた友人は、「私の作り方はオリジナルだから他のロシア人に見せたら怒られるかもしれない。」と言っていました。
冒頭でも書いたとおり、各家庭で作り方が違います。あくまでも無数にあるボルシチの中の一つとして参考にしてみてください。


材料
ビーツ:1個(200gくらい)
豚肉:切り落とし1パック
ニンジン:1本
タマネギ:1/2個
キャベツ:1/5個
ジャガイモ:3個
ローリエ:2枚
砂糖:大さじ1くらい
トマトケチャップ:適量
塩:小さじ2
ポッカレモン:小さじ2
サラダ油:適量
水:鍋一杯
スメタナ:適量(ギリシャヨーグルト:パルテノ)


作り方

タマネギをみじん切りにしてサラダ油を敷いたフライパンで超弱火で炒める。
このときはかき混ぜない。フタをして蒸らす感じ。
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ニンジンをスライサーで千切りにしてフライパンのタマネギの上へ。
同時に砂糖も入れる。同じようにまだかき混ぜないでフタをしておく。
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ビーツも同じくスライサーで千切りにしてタマネギ、ニンジンの上へ。
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フライパンをかき混ぜながら全体に火を通し、ポッカレモンとトマトケチャップを入れて炒める。
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ちなみに砂糖とトマトケチャップはこの友人のお母さんから伝わるオリジナルレシピ。
友人旦那(ウクライナ人)は砂糖とトマトケチャップをボルシチに入れるというと驚くそうなので入れてることは内緒らしい(笑)


豚肉を食べやすい大きさに切り、サラダ油を敷いた鍋で炒める。塩も入れる。
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鍋に水を入れて豚肉を煮込む。
水の量は適当。
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水が沸騰したらキャベツとジャガイモを入れる。
キャベツは千切り。ジャガイモはさいの目。
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ジャガイモがほんのり赤いのはビーツを切ったまな板の上で切ったから。
ビーツを切るとまな板も包丁も手も真っ赤になるけど水で洗うとすぐに落ちます。


フライパンで炒めたタマネギ、ニンジン、ビーツも鍋へ。ローリエも入れます。
そのまま煮込みます。
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十分煮込んだなと思ったら器に盛り付け、スメタナ(ロシアのサワークリーム)を乗せて完成!
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ちなみにスメタナは日本には売ってません。スメタナはサワークリームと言われますが、やっぱりロシアのスメタナと日本のサワークリームじゃ味が違う。
そこで日本に住むロシア人が見つけたものがこちら。
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森永乳業の濃密ギリシャヨーグルト「パルテノ」
現在日本で売られている普通のスーパーなどで買えるもので一番ロシアのスメタナに近い味だそうなのでぜひ皆さん試してみてください。



ボルシチの味の方ですが、自分で作ったのと比べると、「濃くておいしい!」の一言です。
やっぱりビーツの量が大事。何度も言いますがこれに限ります。
見た目もこちらのほうが赤いですし。
砂糖とケチャップの味は自分にはよくわかりませんでしたが、友人曰く、もうちょっと里謡したほうが良かったかな?と。
もしかしたらビーツの足りない部分を砂糖の甘さで補えるかもしれません。今度作るときにビーツが足りないかな?と感じたら砂糖を入れて調節してみたいと思います。


以上、長くなりましたがビーツの作り方からボルシチの作り方のまとめでした。
ぜひ皆さんもボルシチづくりにチャレンジして、「ボクが考えた最強のボルシチ」のレシピを目指してみてください!

え?ビーツづくりが面倒だって??4ヶ月も待てない??

ロシア人曰く、「東京の普通のスーパーで長野県産が1つ200円位で買える。」
東京みたいになんでも売ってるスーパーなんて近所にないよ!という私みたいな田舎っ子にたいしては、
「Amazonで買えばいいじゃん。ちょっと高いけど交通費より安いし。」
と私の4ヶ月を否定するありがたいお言葉をいただきました。いや、Amazonにあるのは知ってたんだけどさ…。


そう、作らなくても簡単に手に入る。Amazonならね…。



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