日本が好きすぎるロシア人の日本旅行記 「私達の中にも必ず日本の何かがある」

日本が気に入りすぎたロシア人の旅行記を紹介します。

気に入りすぎたため1週間の滞在予定を1ヶ月に伸ばしたとか。

気に入ってもらえて嬉しい限りですね。

私は逆に、1週間の海外旅行を一ヶ月に延長できる彼がとても羨ましい・・・

 

それでは以下翻訳です。

 

 

私の日本

Моя Япония

 

 

 

誰かの宇宙の手が太平洋にさり気なく真珠を撒いた。そしてそれらの6852個の真珠が島となって日本列島になった。美しさ、独特さ、伝統で世界を驚かせながら。


私達の中にも必ず日本の何かがある。今まで読んだ本、見た映画、食べたもの、知った哲学。私の中にも小さい日本人がいて、時々彼が目が覚めて国に帰りたいと言い出している。日本に行く前にいろいろな他の国へ行ったことがあって、何を見てももう驚かないと思っていた。でも日本は私をびっくりさせ、驚かせ、興奮させ、他のことを何もかも忘れさせた。一週間の予定で来たが1ヶ月間滞在し、帰るときに涙を流しながら「また必ず来る」と約束をした。

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多くの人と同じように、日本との付き合いは本(文学)から始まった。作者と一緒に昔の街を下駄で歩いたり、お寺にお参り行ったり、着物を着たり、サムライが好きになったり、芸者とうわさ話をしたり、聖なるフジヤマや桜を眺めたり、雪見祭りで盛り上がったり、ハラキリをしたり。日本は独特な文化と昔ながらの家族の伝統、価値観を保つことができた。

 

ここは踊っているロボットと昔のお寺、早い電車と茶道、最先端の車と生花が調和している。日本は珍しいことばかり。違う惑星。

 

人によって日本に行く目的様々である。禅を知りに、菊の祭りを見たくて、毒性のあるふぐを食べに行ったり。新しい技術や電気製品を狙って来る人、五重塔で願いをかけたり、アニメのプロトタイプを見に行ったり。

 

要するにだれでも興味のある物事を必ず見つける。
暮らすのに一番むいているのは九州、本州、四国、北海道の4つの大きな島でそこに日本人が暮らしている。

 

私は横浜、東京、京都、長崎に行った。一回の旅行ですべての日本を見ることができない。でも日本に一回でも行ったことのあるものはまた行きたいと思っているに違いない。しかもいつ行っても、一年中日本は美しい。我々は3月の中旬に行った。ちょうど40%のつぼみが開き花見の始まるころ。桜が咲いた途端に普段まじめでおとなしい人たちが公園へ急いで出かける。

 

Этот мир особенно дорог

Становится сердцу –
Ведь когда еще доведется
Такие увидеть цветы?
この世は特に
恋しくなる。
またこの花を見る
ことはもうないから。

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桜はPrunus serrulata科の木で、昔から日本人に愛されている日本と日本の文化のシンボルである。日本は畜産ではなく農業の国であるので伝統的に動物より植物を意識している文化である。それでちょっとだけベジタリアンの雰囲気があると言える。日本人に好まれた植物は食べられるような実用的なものではない。桜は食べられないのにあれほど感嘆されているというのはなかなか尊いものである。
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どうして桜が日本人にとって魅力的なのか。この質問に答えてくれるのは歴史学者と民俗学者。農家にとって桜が咲くということは新しい年の始まりというサインであった。桜がたくさん咲けば稲もたくさんできると考えていた。それに桜の花に祖先の魂がこもっていると信じていた。花見というのは、祖先の魂を満足させて、今生きている人の繁栄を願って行われたものである。なぜかというと、花を見る=祖先を見る、つまり、思い出して尊重するという意味。そうすると祖先も助けてくれる。

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交通機関はかなりすごい。国のいたるところに電車の線路があり、時間通りに走る速い電車もたくさんある。日本では新幹線という超ハイスピードの電車が生まれた。新幹線のシステムが作られたのは50年前で今では主要都市の方向全てに走っている。時速300キロまでスピードを出せる。(ペテルブルグとモスクワをつなげているサプサンは時速250キロ)。東京はそのネットワークの核であって、東京から様々な方向へと走り出す。

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他のサービスと同様に電車のサービスは素晴らしく細かいところまで考えが行き渡っている。サイン、標識、番号などとてもわかりやすい。電車のドアがとまる位置が示されていて電車によってその色が違う。地下鉄も同じ。乗客はきちんと並んでいて1分で乗り降りができる。

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車両はいくつかの種類があって、指定席と自由席、VIP、エコノミー、喫煙と禁煙。喫煙車両はすごい。狭くて汚いところではなくとても乗り心地の良い車両で、新聞、laptop、電話に囲まれており、歯の黄色い日本人がたばこを吸っている。換気扇がかなり強いのに5分で煙でいっぱいになる。
また、女性専用の車両が人気である。驚くことはない。仕事に追われている日本人が短いスカートの女の子の礼賛で頭がおかしくなって、チカンが現れるわけである。女の子に短いスカートをはくのやめさせるのではなく、違う車両に乗ることを進める。日本の寛容さである。

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この好奇心の高い観光客が電車を降りたところを警察が捕まえて刀で首を切ったのであろう。それとも罰金を取ったのかな?

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地下道、車両、トイレ、エレベーターなどの公式的な場所に必ずSOSのボタンがある。もしも気分が悪くなったとき。もしくはさびしくなったときでも。

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アスファルトに漢字が書いてある。どこを曲がればいいかわかる?
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少なくとも信号の色は全世界と同じだ。
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日本は食事礼賛が盛んである。どこもかしこも食べ物食べ物食べ物。日本人は世界で一番健康でスタイルのいい国民であるがなぜなのかわかりますか。私は分らない。痩せている日本人のお兄さんが3分でラーメン大盛りを食べて去った。私はびっくりしながらのろのろと食べていた。
有名なラーメン。
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無数の居酒屋、料亭、定食屋、屋台、カフェ、ファミレス・・・おなかがすいたままほっとかれない。入口に料理サンプルが並べてあってよだれが自ずと出てくる。16

 

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私は回転寿司が気に入った。食べ物がそばを通るからそれを適当にとるだけ。値段はお皿の色で決まるから開いたお皿を下げない。メニューのものも注文できる。目の前で新鮮な材料で作ってくれる。

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しかしどこもわかりやすいというわけではない。店によってサンプルも写真もラインもない。自動販売機だけ。そこに漢字が書かれている。選んでボタンを押す。飲み物も同じ。お金を入れて領収書を受け取ってそれをコックに渡す。小さい店はコックもウエイターも皿洗いも同じ人である。渡したら座席に座って悪者のサムライが叫んでいるのをテレビで見る。

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このような機械は日本で大人気でどこにでもある。食べ物もコーヒーも新聞も充電器もポルノ雑誌も買える。私が見たのはこんなもの。「ポカリの汗」。おいしいのでしょうか。

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さあ、レストランの話に戻ろう。メニューの代わりに機械だ。ウエイターは私が悩んでいるの見守っている。悪い人だからではなく、断りなく口を出さないから。
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助けて!という目で彼を見たら助けに来てくれる。ジェスチャーで牛肉も豚肉もカブも見せてくれる。
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日本にはピザかオムレツににている料理がある。お好み焼きと呼ばれていて、その歴史は中世にはじまった。客が専用のテーブルの周りに座る。そのテーブルの真ん中に鉄板があってガスか電気で熱くなる。なんでも焼ける。私は焼きそばがよかった。おしゃべりをしながら、お酒を飲んでゆっくり焼いていく。暑くて家の中にいるように心地よくなる。
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酒好きの友達。

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食べたら寝てもいい。いや、まずはトイレ。日本について思い出話を読むと必ずトイレの説明が出てくる。どうしてでしょう?珍しいから。トイレの進化は割と新しいことである。今でも床に穴があいたようなトイレもあるから。 日本のトイレはとても進化していて改善し続けている。変わらないのは一つだけ。トイレに行くのは無料。日本は世界で一番最先端技術のトイレを作っている。日本の便器はあなたの血圧をチェックし、音楽を流し、お湯で洗ってくれ、温かい空気で乾燥してくれる。嫌な匂いを消して、夜中に灯りをつけて蓋を閉めることまで出来る。そしてあなたのピラミッドを流せる。リモコンの文字が分からなくて使うのが怖かったから全ての機能を試さなかった。

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便器はただの便器ではなく礼賛の対象である。どこのデパートにも便器売り場でコンピュータ入りの便器が並んでいる。toto、Inax、Matsushita Electric(Panasonicと書いてある)。その礼賛の理由をわかりやすく説明したのはイグチマサシロである。「日本の家は落ち着いて一人でいられる場所はトイレだけだ」。そしてトイレの中心部は便器である。

 

今の便器は機能様々である。Matsushitaの便器はトイレの温度を1分間で7度上げたり、お尻を温かいお湯でマッサージしたりする。Inaxの便器はスピーカーがついていてmp3で音楽を入れることができる。入っている音は小鳥の鳴き声、リラックス音楽、クラシック、滝の音、琴など。

 

でも全てを超えたのがWellyouIIというtotoの便器で、おしっこの検査ができて糖分のチェックができる。おしっこの検査以外にもいろいろできるようになるに違いない。なぜかというと、スピーカーがついただけで売上は高くならない。日本国民は高齢化しているから健康のチェックが必要になってくる。

 

日本人についていくらでも話ができる。日本人はユニークな国民である。世界でもっとも残酷で、もっとも教養がって、もっとも礼儀正しく、もっとも最先端で、もっとも猫かぶり、もっとも率直で、もっとも理解しがたい国民である。

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GanGsteR

  著者と同感。

 日本は別世界であり別な惑星である。全て違う。

 行ってみたいけど、住めないと思う。私は怠け者だから。

 日本人は一年間で10~15日間しか休まない。 

 

 

 

Den318

 そうだね、住むのはちょっと。。

 でも2~3週間に行ってみても悪くない。

 1ヶ月間はちょっと長すぎ。

 でも漢字に対する恐怖感がある。

 見ても全くわからないじゃないか。

 トイレでどうしろというの?

 

 

 

jigoo

 いや、やっぱり日本の技術は世界一だ。

 天然資源が少ないのにこんな生活レベルだし。

 ロシアは森林、金属、石油、なんでもあるから日本10倍豊富であるはずなのに・・

 素晴らしい学者もいたのに・・

 全てなくしてしまった。

 

 

 

Штурм

 とても行ってみたい!

 日本はとても自然に伝統とハイテクが調和しているね。

 でも寿司の流行が理解できない。

 酒は美味しいと思うけど!

 

 

 

Девченочка
 ジェスチャーで、カブをどうやって見せるの??

 

 


Ратислав

 酒は微妙だ。温かいウオッカって感じ。

 それより冷たいウオッカの方がいいわ。

 おつまみに玉ねぎときのこ。そしてサーロと黒パンにカラシ。

 みんなへの日本による影響のことは議論できるけど。

 Hollywoodが膨らませただけだ。

 サムライたちも戦争力として大したものじゃなかったし。

 というか日本について世界が知ったのは19世紀の終わり。

 

 

 

Garrett
 >Ратислав

  ウオッカと比較しているということは飲んだことないってことだ。

  ウオッカと全く違うから。アルコール度数も。  

 

 

 

Ратислав
 >Garrett
  ロシアにある日本料理屋で飲んだことあるよ。味のことを書いた。

 

 

 

Otsy

 日本って様々な面があるね。

 日本、中国が大好き。

 なんか知られない秘密を感じる。

 

 


Кабася
 行ってみたいけど、住むのはぜったい嫌だ。

 カブの話笑った。

 カブのものまねしているところを想像してみた。

 とてもおもしろい記事。どうもありがとう。

 

 

 

zelrebuss
 日本に行ったことあるけど、最高だった!

 

 

 

Льодчиг
 POCARI SWEATのsweetは多分露という意味で、汗ではないんじゃないかな。

 

 

 

ЛосьПедальный
 面白かった。ありがとう。

 自分の国の歴史と伝統をいくら誇りに思ってもそれだけでお腹がいっぱいにならない。

 日本人を理解するのが難しいけど、分かるのは一つだけ。

 日本人は自分の将来を自分の力で作っていってかなり成功している。

 

 

 

бякабука
 悪い面を探そうと思えばどこにでも見つける。

 日本は興味深い国で行ってみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

Моя Япония

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