ソ連サッカー伝説!蹴ったボールに当たると必ず死ぬ死の足とアフリカのSGGK

先日の第二回ソ連ナイトで紹介したネタを今回も記事に少しまとめてみます。
ロシアで噂されているソ連サッカー界の伝説を紹介します。
 

 
サッカー選手の中には足に黒いリボンを巻かなければならない選手がいるのをご存知でしょうか?
なぜ彼らは黒いリボンを足に巻きつけているのか?
彼らの蹴るボールに当たると人が死ぬからです。彼らの足は危険なので黒いリボンを目印としています。もちろんこの人達の蹴るボールは危険なのでめったに試合に出ることはありませんでした。文字通りのキラーパスになるからです。
このような呪われた足を持つ選手は世界中に数えるほどしか存在しません。その黒いリボンを足に巻いた選手の1人がソ連代表の選手にいました。
 
ある時、サッカーソ連代表チームがアフリカで試合を行いました。
 
驚くべきことにアフリカチームのゴールキーパーは…
 
 
 
 
 
 
 
 
とても大きなゴリラでした
 
 
 
 
ゴールマウスを覆うほどの巨体、しかもめちゃくちゃ上手でした。
 
 
 
これぞまさに、SGGK(スーパー・ゴリラ・ゴール・キーバー)
 
ソ連チームの放つシュートはこのSGGKにことごとく阻まれ、なかなかゴールを割ることができません。
 
 
監督はついに禁断の呪われた足を持つ黒いリボンの選手をピッチに投入します。
 
 
 
黒いリボンの選手はその呪われた足でシュートを放ちます。
 
 
 
 
黒いリボンの選手のシュートはゴリラを一瞬にして殺してしまった。
 
 
 
 
 
 
と、このような都市伝説のようなものがロシアでは語られています。
これは事実だったのでしょうか?

実際に起こったこと

 
実は、事実とウソがごちゃまぜになっています。
箇条書きで結論を先に書きますと、
 
  • 当たると死ぬボールを蹴る選手がいる
    ウソ
  • 足に黒いリボンを巻いた選手がいる
    ウソ
  • アフリカで試合をした
    本当
  • アフリカのチームは猿を連れていた
    本当
  • ソ連の選手が猿を殺した
    ウソ
 
一体これはどういうことなのか?真相は以下のとおりです。
 
 
1963年、ソ連のFC SKAロストフ・ナ・ドヌ(現在もある)というチームがマリ共和国で親善試合を行いました。
選手入場時、マリのチームのGKの肩に小さな猿が乗っていました。マスコットのようなもので試合中はさすがに連れ出すのだろうとソ連側は誰もが思っていたのですが、なんとGKは猿をゴールクロスバーへ座らせ、試合中もそのままでした。
マリのチームにとってその猿はお守りのような、守り神のようなものだったのです。
そのまま試合はすすみソ連のFWヴィクトル・ポネデルニクが放ったシュートがゴールクロスバーの”守護神”にヒット!
ボールが当たった猿はクロスバーから落下。ピクリとも動きません。
マリのGKは猿を拾い上げ走り去っていきました。さらにマリチームの選手全員がGKのあとを追いかけピッチから出ていきます。
観客席は、「お守りを殺した!」と大騒ぎ。
ソ連チームの通訳は「早くロッカールームに隠れなさい!」とソ連選手たちを避難させます。
通訳が言うには、
「猿が生き返らなければゲームは中止になる。試合どころではない。」
「このあたりは人食い部族のいる地域なので危険だ。」
「もしもの場合はあなた達ソ連チームをどうにか避難させなければならないが命の保証はできない。」
 
幸いにも20分後に猿は息を吹き返し、試合は再開されました。
しかし、マリのGKはまたしても猿をクロスバーへ座らせたのです。
そこでソ連チームの監督は一つの指示を出しました。
「シュートは弱めに!」
選手たちは監督の指示を守り、猿に当てないよう努力した。むしろシュートを打たないでパスを回すだけに努めます。
 
無事に試合は終わりチームはロシアへ帰国。
モスクワの空港にはソ連サッカー協会会長が来ていました。
会長は選手たちを見つけ怒鳴りました。
「アフリカで一体何が起こったんだ?猿のGKをボールで殺したのか?一体どういうことなんだ!」

会長もこの時すでに間違った情報が耳に入っているのですが、これはマリでの試合と騒動をフランスの記者が現地で試合を見ており、「ソ連の選手がGKの猿を殺した」といった記事を書いたのが誤解の始まり。

更にその記事に尾ひれが付き広まり、現代でも語られているのが黒いリボンの死の足と猿のGKの都市伝説の真相です。
 
 
 
 
ソ連ナイトでSGGKの下りが全く反応なく、みんなキャプテン翼を知らないことがちょっと悲しかった。
 
 
 
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