ロシア人女子が語るロシアでとても盛り上がる国際婦人デーが嫌いなわけ

昨日、3月8日って何の日だったか知っていますか?
ロシア語でプラズドニク・ヴァシモーエ・マ―ルタ、「国際婦人デー」(国際女性デー)です。

 

日本ではそれほど知られていませんが、ロシアでは、4歳の子供に聞いても答えてくれると思う。
「美しさ、春、愛の日だ」なんて言ったりする。小学生の時代から、お母さんへのプレゼントを学校で作らせられたり、女の子は同じクラスの男の子にお祝いされたりしてとにかくみんな知っている。

 

最初に言っておくけど、ロシア人の女性である私はこの「プラズドニク(祝日)」がとても好きではないのです。
 
 
文章:Murasakitonbo
国際婦人デーの始まりは御存知の通りアメリカで、1908年に女性たちが男性と同じ権利を求めてデモをした日である。
ロシアでは1913年からこの日を祝うようになり、しかも1966年から休日になった。
もともと「男らしく強い女」をうたう日であったこのプラズドニク(祝日)だが、だんだんと内容が変わっていき、「女性を大事にしましょう」ということになってしまった。
お気づきだと思うが、もともとの意味のほぼ正反対になった。

 

 

現在では8日になると、ロシアの女性たちが盛り上がり、お互いに、
「かわいい女の子よ、あなた達は美しくて素敵で最高だよ。女らしくいよう!そして一番大事なのは愛である。みんな、素敵な王子様と出会えますように。」
とか言っている。
ロシア中の女性はみんながみんな美しくて素敵な人間であるなら、これらの無愛想で偉そうなレジの人、郵便局員、コンダクターなどなど、どこから来た、何者だ?

 

 

男性は女性に、「いつもありがとう。あなたは素敵。感謝している」とか言う。
そして必ず花となにかプレゼントを持って来る義務がある。(持ってこないと怒られる)
そういう言葉自体は悪くないと思うが、1年間に1日だけほぼむりやりに言わせられている感じは何なんでしょう。

 

 

この日は女性の日ではなく、むしろ花屋の日に違いない。
ロシアの花屋が一年間で一番儲かる日は間違いなく3月8日である。
8日の夕方、仕事帰りの時間に地下鉄に乗ってみると、電車の中が花屋になっている。
仕事場で花をもらった女性たちで一杯である。
ときどき花を持っていない女性を見かけるが、そういう人は「かわいそう」と周りに思われている。

 

因みにロシアの花屋で売ってる花の90%は輸入物でアフリカか当たりの南の国から持って来るらしい。
広い面積で無数の花が作られ大量の水が使われている。
そしてロシアなどまで運ぶために、防腐剤など薬をかけて冷蔵庫のタンクに入れて飛行機で運んで更にトラックで目的地まで運ぶ。
その間に半分くらいの花が死んでしまう。
残りが花屋で並べられ更に半分以上が買ってもらえないまま死んでしまう。薬がかかっているから人間の健康に危ないとも言われる。

 

花を持っていない女性よりも花達がかわいそうだし、むしろそのような花を持たされている女性のほうが可哀想では?

 

ところで、3月8日関係のソ連時代のグリーティングカードを見つけたので紹介します。

 

怪しげな芸者らしき人と黒人が金髪欧米人に花束を渡す。人種差別的に問題にならないかな

 

ミモザ!
ちょうどこの時期に出てくる花で8日のプレゼントとして愛されている。ひよこのようなよく分からない馬鹿っぽい花なのに…

 

飛行機に乗って8日のお祝いをする。規模の大きい日だったんだね。





国際婦人デーは環境に悪く嘘っぽい祭日である。
そういう伝統だからとにかく祝わなきゃと仕方なくなんとかしようとする男性たちと、それじゃダメだと威張っている女性たち。
言葉上では、春だとか愛とか言うけど、めでたい雰囲気はあまりない。

 

 

結論:
私は日本にいてよかった。
誰も「おめでとう」と言ってこないし、私も言わなくて済む。よかったよかった。