ベラルーシの心のこもった卒業式

ロシアの学校制度は義務教育が9年間。

1~3年生が小学生、4~9年生が中学生。

そして10~11が高校生となり、1~11年生まで引っ越しなどしない限りは同じ学校で過ごします。

11年生、最後の卒業式が日本で言う成人式のような一大イベント。

「ロシア 卒業式」で検索すると色々出てきますが、派手な格好をして、リムジンをチャーターしたり、噴水に飛び込んだりとはしゃぎまくります。

しかしこれはモスクワなどの大都会の話らしく、のどかな田舎はどうなのか?と取材に行ったロシア人の記事を紹介します。

場所はベラルーシのフロドナ州のペテレビチ市

 

以下翻訳です

 

心のこもった卒業式

Душевный выпускной в деревенской школе

 

 

 

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リムジン車、肌を露わにした11年生の女の子、カメラマンの揃った卒業式に飽きたので、ベラルーシの田舎へ心あたたまる風景を探しに出かけた。

ランダムで行き先を決めた。グロドネツキー州のペテレビチ市になった。

さて、どんな習慣や伝統があって、都会の卒業式とどう違うのか、9人しかいないクラスで勉強するというのはどんなことなのか話していこう。

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街の中央広場にきれいなドレスの女性とスーツに慣れていない男性が数十人集まった。

レーニン像がソ連の理想を忘れている若者を厳しく見つめている。

10数メートル離れたところでは昔からある教会の鐘が鳴っている。

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街の全ての学校の卒業生が同じ広場で並んでいるのは、ミンスクなどの都会の卒業式と大違い。ペテレビチ市の10人の卒業生が決まった場所に行き並ぶ。女性8人、男性2人しかいない。

ベラルーシの競歩チャンピオンである美人のベロニカさんは国旗を上げる使命を担う。

学校のもう一人の誇りであるナスチャさんは地域当局から金メダルを受け取る。

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政治家たちのつまらない話を聞きながら、ハイヒールをこっそりぺったんこの靴に履き替えて、親にウインクしたり、後ろの列で笑ったり・・

普通の卒業式と変わらない風景。「永遠の火」に花を捧げて、感動的なワルツを踊る。親が涙をこぼす。空に風船を放す。

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個性的な人達。

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ここからは首都で見れないようなセレモニーが始まる。

大聖堂に礼拝に行くのだ。母たちが娘に頭巾をかぶせてローソクを持たせる。

司祭は偉そうに振る舞わず家族のように扱う。

お祈りのあと、普通の言葉でこういった。

「自分の子供かのように言いますが、輝く未来があなた達を待っている!勉強が終わったらまたここに戻って来てくださいね。結婚や子供を洗礼するために。」

 

 

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礼拝のあと中央広場で記念写真を撮って村へ帰る。

リムジンの代わりにスクールバスが迎えてくれる。本物の、黄色いバス。

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ペテレビチは小さい子供の村のように見える。

公園でイベントを待っていたら少なくとも20の家族が小さい子供を連れて来ていた。

ベラルーシの村は人が減っていると言うが、少なくともペテレビチには関係のない話である。

この記事ではよくペテレビチを褒めるけど、シニカルに書こうと思っても、この町、この日の心暖かさに感動してしまった。


村の多くの儀式が結婚式に似ていた。でも違和感はなかった。

例えば、両親たちが手でアーチを作ったり、先生や、両親たち、客のみんなに順番に花輪を頭にかぶせて、今何を考えているか聞いて、予め考えておいた音楽をつけたり。みんな笑っていた。

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「家をもらえるから若い家族がよくこの町に引っ越してくる。でも私は違う町の医大に入ることにした。化学と生物学が得意だし。人の役に立ちたいから医大に行く。両親が好きだから離れ離れになるのが嫌だけど。」と金メダルのナスチャが寂しそうな目をして言う。

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17歳のビーカはGrodinoに行こうと思っているらしい。

同じ学年のレーラはミンスクの教育大学に進みたいという。そのため一年間個人授業へ通っていた。

同じクラスのヴォーヴァは工事現場の専門ならいつでも仕事が見つかると判断して道路工事の勉強のために農大に入ることにした。

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ベラルーシ全国競歩で1位になった17歳のヴェロニカはスポーツを夢見ているのではなく、 製薬者の専攻を選んでミンスクの大学に入ることにした。彼氏と別れないために。


「1位になったのは父のおかげ。父は多くのチャンピオンを育ててきた。妹も父の指導で青年オリンピックに参加した。父のことを誇りに思っている!」

 

と、桃色のドレスの女の子が語る。

 

「父がチャンピオンを育てたのはこのスタジアムだ。普通のスタジアム。だからここはあなた達の考えているほどの田舎ではない。都会にもよく出るし。都会の人が田舎に対する持っている先入観は事実とは違うよ。」

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一番感動的だったのは卒業する子たちが親とワルツしているところだった。

娘が父親と、息子は母親と。

女の子が父の肩で泣いて、母親が息子の胸で泣いている様子はとても価値のある事のように思えた。幼年時代にさようならをするのは辛いことである。

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以上。

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KingOfICQ
分かりかねる。教会と子供は別々じゃない?

 行きたい人は卒業式のあとで各自で行けばいいのでは?
女の子はかわいい。

 

 

 

Mizantrop88
KingOfICQ
特に頭巾と足の長い女の子に短いスカートという組み合わせが面白い。
あなたのいう通り。教会と学生は別々だ。


Raspik
女の子みんな美人!よいことがたくさんありますように。
🙂

男の子たちも成功しますように 。

🙂

 

 


парасенаг
感動的。心がこもっている。本物だね。

 彼らの人生は良いことばかりありますように。

 

 


анатолий79
学校のトイレのタンクにアルコールを隠してたことを思い出す。

 

 


Титанида
素晴らしい記事だ。明るくていいイベントとなった。

 いい未来が来ますように。

 

indusenok

 本物の卒業式だ。

 試験の終わりを理由にやる飲み会じゃないね。

 いいね。

 

 


1n0i
礼儀正しい。こっちと大違い。

 こっちは酔っ払っている高校生が大勢川沿でウロウロしている。

 

 


PapaZepp

 なんて明るい顔!

 新しい人生でいいことがありますように!

 頑張ってくださいね。

 

 


likплюс
教会に短いドレスのままはどうかな。

 でもいい記事だ!

 

 


AngryBrain

 大都会で行われた私の卒業式に足りなかったものが全てある。

 きれいだしなんとも言えない家庭のような雰囲気・・

 

 

 

serg1365
素敵な記事!

 卒業生にいいことがありますようにと言いたい!

 

petra66
きれい。規模が大きい。微笑みが少ない。

 これからどんな未来が待っているかみんな分かっているから。
それに友達と別れるのも寂しい。青春よ!
いい記事だ。ありがとう。

 

 


NatikKZ
きれいで立派。

 親とワルツしているところを読んだら涙が出ちゃった。

 私の卒業のときにはなかった。

 

 


YoMan78

 食べ物は出ないの?

 

 


Rainshtainer
私の卒業式は昨日のようだが実は12年間経っている。

 辛いこともあるベラルーシの人生でいいことがありますように。

 

 


Shalnevv
26枚目の女の子が美しい。

 

 


mogila9096
昨日のようだがもう20年間経っている。

 いい写真だ!

 卒業生の人生に良いことがありますように

 

 


Jubga
女の子かわいい。自然で。このままでいてほしい。
彼女たちのためにも 彼女たちの子供のためにもGoodLuckと平和な空を願いたい。

 男の子に家族を守れる力を。

 

 


wwwestnik
夜の写真は?そのほうが面白そう。

 

 


vanich81
卒業式というよりミス・コンテストだ。

 

 

 

pticanika
17枚目の女の子は政府の大臣になりそう。

 

 

 

artdevoler
17枚目の女の子が好きになった。どうしよう!?

 

 

 

 

 

Душевный выпускной в деревенской школе

yaplakal.com/forum2/topic833645.html