【寒いモスクワツアー】真冬のモスクワ郊外のダーチャへ行ったら美味しくて真っ白だった

大陸トラベルとおそロシ庵のコラボツアー、「寒いモスクワツアー2017」まとめ第二弾。
参加したかった!との声もたくさん届いておりますので少しでも雰囲気がわかればと何回かに分けてツアーの様子をお届けしたいと思います。

今回はダーチャ訪問。
ダーチャとは別荘のことでロシアで一般的な菜園付きの別荘のことです。現在のような大衆的ダーチャは第二次世界大戦中から大戦後の食糧不足の対策として、1960年代にフルシチョフ政権が一家族に最低600平米の土地を与えるよう法制化したものです。成り立ちから分かるように元々は郊外での畑仕事のための作業小屋と言った感じのものでした。現在でも当時のようなダーチャが多く残っており、私の友人のダーチャはトイレは汲み取り式で外、水は井戸から汲む、シャワーはもちろんなし、電気は数年前に苦労してようやく引いた。日本のキャンプ場のほうが設備が揃ってる。といったものだそうです。
しかし、このツアーでお世話になるダーチャは夏にもお邪魔した新しい立派なダーチャ。私達日本人が「別荘」と聞いてイメージするようなすてきなダーチャです。
 
 

真冬のダーチャへ

「普通のツアーではできない体験を」ということで始まった大陸トラベルとおそロシ庵のコラボツアー。普通ならホテルからチャーターバスでダーチャまで移動するところですが(普通のツアーじゃそもそもダーチャへ行かないけど)、ホテルからメトロを乗り継ぎ鉄道の駅まで移動します。
 
駅に到着
 
 
 
今回乗る電車
 
 
 
よく見ると…
 
 
 
出発地と目的地が手書きの紙!!!車掌さんが一生懸命手書きして窓に貼り付けてるところを目撃してしまいました。
 
 
そして電車に乗り込み約一時間。下車します。
 
 
 
 
駅にはタンク貨物車が停車してあったのですが、
 
 
とても長い。
 
 
駅からダーチャまではさらに距離があり流石にここからはバスを使います。30分位でダーチャに到着。
 
 
 
 
ペチカ(暖炉)には火が入っていて部屋の中はとても暖かい。普段モスクワに住んでいるダーチャの持ち主は毎週末ここへ来て過ごしているそうです。冬の間、人が居ないダーチャ内の温度は-10度以下になってることも多いそうなんですが、このペチカに火を入れると一気にダーチャ全体が温まり、火を消しても3日間は温度が保たれるとか。すごい。
 
 
 
「あけましておめでとう」
2階は吹き抜けになっていてまだ作り途中。持ち主自らDIYしています。ロシア人はDIY好きなのです。
 
 
 
とりあえず一息ついておやつをいただきます。手作りピロシキと紅茶。ピロシキはキャベツが入ったものと、りんごの入ったもの。どっちもとても美味しい!日本でよくカレーパンのような揚げた生地に肉まんの具のようなものを包んだものがありますが、あれはおそらく日本人がつくった日本風ピロシキ。基本的に本場のピロシキは揚げずに焼きます。
 
 
 
モルスもいただきました。ベリー類のジュースでこれも美味しい。
 
 
 
食べたら外へ。
 
庭は雪が積もって真っ白。
 
ちなみに夏はこんな感じでした。
 
 
きれいに真っ白なので思わず…
 
雪にダイブしたら顔が冷たくて痛くて大変だった。雪に慣れてないので雪を舐めてた。
「ロシア人ですら顔を下にして飛び込まない」ってロシア人に言われた。
 
 
 
ダーチャの付近を散歩します。
 
 
近所の池へ向かいます。
 
 
 
この日は暖かく、-4度位。一番寒かったのはモスクワに到着した日。-20度以下だったらしくこれがツアー中続くならやばいなとみんな思ったらしいのですが、翌日から気温は上昇し始めました。そう、私がモスクワに到着した日(みんなより1日遅れて到着)から気温が上がり始めました。毎回冬にモスクワへ行くと到着した日から気温が上がり続けるんですよね…。一度でいいから極寒を体験してみたい。
 
 
 
池に到着しました。この白いところは全部池です。池に氷が張り、雪が積もってどこからどこが池なのかわからない状態。
 
 
 
「氷に穴が空いてるので気をつけてください」という注意の立て札。近所の住民がここで寒中水泳をするために穴が空けてある。夏のツアーではここで泳ぐ猛者な参加者がいましたが、流石に今回は誰も泳がなかった(笑)
 
 
 
池の上がクロスカントリースキーのコースになっているのでスキーを借りて挑戦します。
 
 
 
初めてのスキー。
 
 
 
池の真ん中で楽しそうにしている参加者の皆様。
 
 
 
ロシアの雪はマンガのようなイラストのような雪の結晶がそのまま落ちてくる。雪国に縁のない私はけっこうこれに感動するのですが、Twitterにのせたら「こんなの日本でも普通だし…」とスキー大好きっ子たちから「クルージャパン舐めんな」とお叱りを受けました。コールドジャパン!
 
 
 
池の周りに立っている白樺の樹は雪が積もって重さに耐えれず先端が地面につくまでお辞儀をしています。私が先端を引っ張って積もってる雪をふるい落とすと、その勢いで木の幹が跳ね上がりバネのようにビヨンビヨンとなるのを発見したらそれをみんなが真似してる様子。
 
一通り遊んだのでダーチャへ戻ります。
 
 
スキーでダーチャまで戻るロシア人が一名。
 
 
 
ダーチャの庭では旦那さんが寒い中シャシリク(ロシア風BBQ)を焼いててくれた。
 
 
 
ペチカのメインの炉(?)にも火が入り宴が始まる。
 
 
 
 
シューバを着たニシンというロシア料理を代表するサラダの一つ。シューバとは毛皮のコートのこと。ピンクっぽい紫っぽいのはマヨネーズで和えたビーツ。ジャガイモやたまご、玉ねぎなんかを混ぜたもの、そして一番下にはニシン。これらが層になったサラダです。
 
 
 
隣のダーチャの人からのおすそ分けのきのこのピクルス。なめこのようなぬめりがある。食べやすくておいしい。
 
 
 
こちらもロシアを代表するサラダの一つ、オリビエサラダ。ポテトサラダの一種で美味しいけど見て分かるように量がすごかった。ツアー中じゃなければタッパに詰めてお持ち帰りしたかった。奥に見える赤いのはトマトのピクルス。これも美味しい。
 
 
 
個人的に一番美味しかったのがこれ!ただジャガイモを焼いただけの料理なんだけどジャガイモが甘くてとても美味しい。同行者のカーチャと一緒に美味しい美味しいと言いながらほとんどを2人で平らげてしまいました。だって、他の参加者のみんなが食べないから余っちゃうともったいないし…
 
 
 
寒い中焼いてくれたシャシリク。これを特製のパクチーが効いたピリ辛ソースにつけて食べるととても美味しい。
 
 
 
とにかく食べまくり満腹になったので二度目の散歩へ。今度は池ではなく湖へ。
 
 
夏はこんな感じだった場所が、
 
 
冬はこんな感じに。
 
 
白すぎてどこからどこが湖なのかわからない。
 
 
夏はこのように湖との境がもちろんわかった。
 
 
 
オオカミの足跡らしい。この辺に生息してるとか。夜になると遠吠えが聞こえるとのこと。野犬じゃないかなあと思ったけど黙っといた。実際どうなんだろう。オオカミ見てみたい。
 
 
 
とにかく白くてきれい。
 
 
 
白い。
 
 
 
白すぎる。
 
 
 
モノクロにしても白い。
 
 
 
美味しくて白くてきれいで楽しいダーチャ訪問はこれでおしまい。
帰りはバスでホテルまで送って貰う予定を変更。雀が丘までバスで送ってもらい、
 
夜景を見て、
 
 
モスクワ大学を見て、そばにある大型スーパーでおみやげを買いメトロでホテルへ戻りました。
 
 
 
 
夏も冬も素晴らしい体験をさせてくれるモスクワ郊外のダーチャ、体験できるツアーはたぶんおそロシ庵と大陸トラベルのコラボツアーだけです!ぜひ次回がありましたら参加しみてください!!
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