酒がなければ接着剤を飲め!殺虫剤も酔える!おそロシアなソ連酒事情 ソ連カルチャーカルチャー2まとめ

2015年2月1日、お台場にある東京カルチャーカルチャーで行われたおそロシ庵出演のイベント、「ソ連カルチャーカルチャー」が開催されました。

 

追加席まで売り切れの大盛況!店の前では「チケットあまってませんか?」とチケット難民まで現れたようです!

Zepp Tokyoの二階がイベント会場なのでZepp Tokyoのチケットを求めていると思ったらまさかのソ連カルカルだったという…

 

集まっていただいた皆様、どうもありがとうございました!

 

せっかく作った資料をこのまま眠らせてしまってはもったいないので数回に分けて今回のイベントの発表を紹介したいと思います。

来ていただいた方は復習に、これなかった方はこんな様子だったのかとお楽しみ下さい。

 

まずは酒から紹介します!

 

ソ連と酒

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まず、ロシアと言ったら何を思い浮かべるか?

やっぱりロシアと言ったら酒じゃないでしょうか?

ロシア人はとても沢山お酒を飲んでいるイメージ。

でも本当にお酒をそんなにたくさん飲んでるの?ネタじゃないの?

そう思ったので調べてみた。

 

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アルコールの年間平均摂取量を日本人とロシア人(データはモスクワのみ)を調べたグラフがこちら。日本が2011年、モスクワが2013年のデータ。

 

見て分かる通りかなりの量をロシア人は飲んでいます。

しかも、日本の場合は「ブランデー類」「スピリッツ類」「果実酒類」とおおまかな区分訳なのですが、ロシア人の方はブランデーでもコニャックのみ、スピリッツはウォッカ、果実酒はワインと単品目の数字です。おそらく他の酒も入れたら数字は跳ね上がるのでしょう。

おそロシア!

 

 

では本題、ソビエトのお酒事情ですが、ソ連時代どれくらいお酒が飲まれていたかというと…

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こちらのグラフがソ連時代のウォッカの一人あたりの消費量です。単位はリットル。

1985年から量が減っていることがわかります。

これは禁酒法がこの年から始まったことによります。

 

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スローガンは”трезвость-норма жизни”「しらふが正常」

何あたりまえのこと言ってんだと思いますが、当時は酔っぱらって仕事に来るような人が大勢いたそうです。

 

禁酒法と言っても完全に酒の販売飲酒を禁止したわけではありません。

アルコール類の販売数が制限され、値段も大幅に値上げされました。


酒がなければ作ればいい!

たくましいロシア人たちはせっせと密造酒を作り始めます。

 

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これはサマゴンと呼ばれる密造酒。

名前の由来は「自分で蒸留する」という意味。

 

さて、先ほどのソビエト時代のウォッカの消費量にサマゴン消費量をプラスしてみましょう

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このように1985年の禁酒法からサマゴンの消費量がどんどん増えていきます

1年後の1986年にはウォッカとサマゴン消費量は逆転時が進むにつれて全体の消費量も近づいていきます

そしてこれは密造酒消費量なので、おそらく確認されているこのデータ以外にも沢山の密造酒が作られていたことが想像できます

 

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このようにいろいろな逸話があるサマゴンですが、今でも自分で作ることが楽しくて趣味の一つとしてサマゴン作りをしているロシア人が大勢います。

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これは現在でも専門店で売られている蒸留装置

 

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これは蒸留器さえも自分で作ったものおそらくソ連時代はこちらのほうが一般的だったと思います

関連記事:

 

ロシア人「密造酒を作るための蒸留器と冷却器を作ってみた。」

ロシアで売られているアルコールの半分が偽物らしい。もう自分で作るしかない!ロシア人が酒の作り方を紹介します!!

古くなった大量のジャムで密造酒サマゴンを作るロシア人

 

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サマゴンを作るのには砂糖などの材料が必要です。

しかし、物不足のソ連時代は材料を集めるのも一苦労。

では何を飲めばいいのか?

ここからはロシア人が代わりに飲んでいたものを紹介します。

 

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漢の飲み物工業用アルコール。

ソ連時代はウォッカと人気を二分するほどのポピュラーな飲み物だったそうです。

味はアルコール+ケロシン+アセトン+インクのような感じ。

何故ならば事実、工業用アルコールにはアルコール、ケロシン、アセトン、インクが入っていたから。
ケロシンとアセトンとインクの味がわかるのもどうかしてると思います。

そして謎の技術、卵黄でケロシンとアセトンを分離させる裏技。

これは科学的に正しいのでしょうか??

 

 

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次にポピュラーだったのがオーデコロン。

ピオネールキャンプ(ボーイスカウトキャンプのようなもの)で親が子供に虫除けとして持たせていたので、多くの人の初めてのアルコールがオーデコロンだったとか。

副作用は特にないらしいが果たして本当だろうか?

 
追記:モスクワにあるウォッカ博物館に「オーデコロン」が展示されていました

 

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関連記事:おそロシ庵&大陸トラベルコラボツアー!モスクワソビエトツアー2016後半ダイジェスト

 

 

 

 

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サンザシチンキ。

これはサンザシというバラ科の植物のチンキ。

アル中だけではなく学生などにも人気があったらしい。

薬局で購入できるという点で気軽に飲用できたのもポイント。

 

 

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化粧品売場で売られていたキュウリローション。

「飲み物とおつまみが同じボトルに!」ということで人気があったらしい。

だけどまずい。

このキュウリローションについてはアネクドート(ロシアンジョーク)もある。

 

男が化粧品店に来た。

「キュウリローションを4本ください。」
店員から瓶を渡された男が言った。

男:「なんでラベルがないの?」

店員:「ラベルなくてもどうでもいいんじゃない?」

男:「あなたはどうでもいいかも知れないけど、俺だって客のために食卓に出すんだからさ!」

 

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ポリッシュ。木製品のつや出しに使うもの。

100g~300gを一気飲みするのが正しい飲み方。

これをよく飲む人は皮膚が紫色に変色するため「ナス」と呼ばれていたらしい。

そのまま飲んでもいいが、やはり毒性があるためいろいろなアルコールの分離方法が確立されていた。

そのため、

「ロシアではプーシキンがどのように死んだかを誰も知らないが、ポリッシュをどのように濾せばいいのかならだれでもわかる。」
といッた言葉があるそ
うです。

 

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ジクロルボスという薬品で作られた殺虫剤。

ビールに入れると「3回」という名のカクテルになるらしい。

殺虫剤ということからも分かる通り毒性は高く、飲み過ぎると死ぬため全国民に愛されていたというわけではない。

 

 

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接着剤。

このへんから液体でもなくなってくる。

接着剤200gに水を1.5カップと小さじ1の塩を入れて5~10分シェイクするとアルコール度数30度の飲み物が完成する。

欠点は接着剤の香りがきついということ。

そういう問題では無いと思う。

 

 

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最後は本当になにもないときの最終手段。靴クリーム。

まず、パンにクリームを塗り、しばらく置いておく。

そうすることにより、クリームに含まれるアルコール分がパンに滲みてくるので、頃合いを見計らいクリームをそぎ落としてアルコールが滲みたパンを食べる。

ここまでしてアルコールを摂取するのはさすがおそロシアといったところか。

 

最後に当時これらのものを飲んでいたロシア人の反応を紹介します。

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