ロシアでは日本食が流行っています。
至る所にスシバーができたり、関係ないイタリアンの店でもスシを出したりしています。
料理番組でも日本食のレシピを紹介したりしています。
YoutubeにUPされている動画を見ると、んんんん?と日本人なら首を傾げてしまうようなシーンが多々あります。
日本の食材が手に入りにくいといえば仕方ないのかもしれませんが、調理方法が何かおかしかったり、料理中のトークのうんちくがおかしかったり・・・
今回はロシアの番組で紹介されていた日本の男飯、みそ汁の作り方を紹介したいと思います。
以下翻訳です。
ミソスープ | 男の料理 | キッチンTV
Мисо Суп | Мужская Еда | Кухня ТВ
日本の民族料理をやりましょう。ミソスープを作ります。
ミソスープは味噌から作るのでそう呼ばれています。
この様なあまりおいしそうではない色のものです。
豆を発酵させて作るのですが、黄色、緑色、赤い物があります。
赤い方が辛くて、黄色い方がまろやかな味。
ミソスープは日本の食生活の基であり、ロシアにおけるボルシチやペリメニよりも大切な位置を占めているのです。
日本人は皆、毎日のように様々なバリエーションのミソスープを食べています。
今日、私達は特別な日の料理のようなものをつくろうと思います。
朝も昼も夜も食べられるのですが、どちらかというとミソスープは男の朝飯なのです。
なぜかというと日本人女性は毎朝ミソスープを夫に食べさせて仕事へ見送るからです。
さて、お湯が沸きました。2リットルくらい。具をどのくらい使うか私のを見て自分で調整して下さい。
5人前くらい。大きめの家族にちょうどいい量ですね。
キノコから始めましょう。
このキノコはアジアで「カキのキノコ」(訳者注:おそらくヒラタケのこと)と呼ばれています。
シイタケもよく使うけど、シイタケは高価ですからね。シイタケは乾燥させるのに向いています。
柄が固いからそれを切っていきます。おいしそうに見せるために小さいキノコを丸ごと残しておきましょう。割と細いスライスになるはずです。
このように切ったキノコをお湯に入れます。ここからがとても速い。
ミソスープは10分もかからないくらいでできちゃうんです。
でも私たちはもう少し時間をかけていきましょう。
最近日本人はインスタントフードを好んでいていて、ミソスープの素となる魚の出汁はインスタントのものを使ったりするんです。
本当はかつお節を入れます。かつお節というのはツナを細かく切って日で干したもの。フレークの形しています。それをお湯に入れて10分間沸騰させると出汁ができます。
ロシアではまだあまり売っていないし、売っているところでは大きな業務用のパックしかないです。だから同じお金で新鮮なツナを買って使うことにしました。
熱がすぐ通るから最後の方に入れましょう。
キノコをまだ煮ているのでその中にわかめも入れよう。見た目は普通の紅茶の葉っぱみたいなものです。
お茶と同じようにお湯に入れると大きくなるのでちょっとしか使わなくてOK。
7~10分くらい火を通します。
次は豆腐です。豆腐というのは大豆のチーズ。カッテージチーズと同じような作り方だけど、牛乳の代わりにマッシュした大豆を使います。
日本でも中国でも豆腐はとても人気があるんです。なぜならばタンパク質の泉になるから。
または、豆腐自身の味がほとんどないので他の味をよく吸い込む。
小さく切りましょう。豆腐はやわらかいのと固いのと二つの種類があります。今使っているのは堅い方だが、もっと固いのもあります。
ハルヴァのようなもので、それを焼いたりしてからスープに入れます。
あまり茹でてはだめ。だから今は切っておくだけ。
豆腐もロシアで売っている。僕が使っている日本製のものも、ロシア製のものもある。ダイエット食品を作る会社で作られています。
グルテンフリーのパン、シュガーフリーの甘味料などをつくるような会社。そういう会社はこういうダイエット豆腐も作っている。断食の期間中にとてもいい。動物由来のタンパクの代わりになる。
見てください。緑色のわかめができました。開いた感じ。もう少し火を通したい。本当にお茶みたい。すごい緑色。
今から魚を切ります。かつお節のようなフレークに切ってもいいが、僕は一口サイズの方が好き。そうすると味がしっかりするから。
魚を長くゆでないが心配はいらない。僕の小学校の先生は魚を少なくとも1時間半茹でなければいけないと言ってた。寄生虫がいるから。でもそれは間違っています。
まず、川の魚にしか寄生虫はいないし、海の魚にはおなかの中に寄生虫がいない。違う寄生虫がいるけど。だからマグロのような海の魚を日本人のように生で食べても大丈夫だし、ゆでるとしたら数分で十分。
さて、魚を鍋に入れます。沸騰しているのを邪魔しないように一個ずつ入れていきましょう。
サケ類はおすすめしません。サケは日本であまり好まれていないし・・
タラ類の白身魚ならマグロの代わりになる。
さあ、注意しながら魚を入れました。今から沸騰するでしょう。
スパイスやハーブは入れない。一つだけ、塩気のために醤油を入れる。大匙2くらい。
目分量で入れて大丈夫。もしくはおたまを使う。ちょうどいい量。
なぜかというとミソスープの味はほとんど味噌で決まるから。味噌は見た目が面白いだけではなく匂いも独特なんです。
一つだけ入れるのは青ネギ。今僕はリーキの青い部分を持っている。
チャイブをいれていいし、日本人の大好きな青ネギも入れていい。
でも日本の青ネギはかなり大きくて、われわれの慣れているリーキにサイズ的に近いからそれを使う。
それを横ではなく縦に切る。とてもとても細く。ロシアの青ネギはそう細く切れないと思うけど、こういうリーキや本物の極東の青ネギが手に入ったらこうやって細く細く切る。
さて、わかめも十分に火が通ったし、キノコの匂いもする。今度は豆腐を入れる。
そして温めるだけ。豆腐は完全にできているから長くゆでなくてもいい。
温まってスープにすでにある香りを吸収させればそれでいいからです。
みなさんは不思議に思っているのではないでしょうか。なぜミソスープなのにまだ味噌を入れていないのかと。
それは沸騰させない方がいいから。敏感なものだから。
だから味噌ペーストは最後の最後に入れます。そしてスープに味噌ペーストを入れたらもう沸騰させてはいけません。ちょっと出汁で溶かしておきます。
この位の大きさの鍋(2リットル)に対して味噌ペースト大匙2くらい入れます。とても経済的。
味噌ペーストを入れたらもう沸騰させない。
見た目と香りのためにネギを入れるだけ。
面白いことにかなりおいしくできます。その味に慣れなければいけないけど。一回慣れたらもうやめられなくなるんです。
だから多くの人がこの我々の習慣にとって珍しいミソスープにはまることに驚くことはありません。
ソ連の政府みたいにロシアを大成功的に歩んできた。今はどこでも作っている。そしてその見た目は実はこんな感じだ。
そう、こんな感じ。これが日本の男飯です。
Мисо Суп | Мужская Еда | Кухня ТВ
youtube.com/watch?v=Pe6ZSXqLOKk