モスクワ川で釣りするためにモスクワへ行きハゼしか釣れなかったおそロシ庵管理人が待望していたモスクワ川の釣りについての記事を紹介します

これ、自分以外に興味ある日本人いるの?といったモスクワ川の釣り情報を紹介します

 

モスクワを流れるモスクワ川魚の歴史から現在釣れる魚種ポイントまでを網羅した個人的にとても素晴らしい記事となっております

 

以下翻訳です

モスクワ川に生息している魚

Кто водится в Москве-реке
 
 
モスクワのど真ん中を通るモスクワ川の岸で釣りをしている人を見かけることがある。
都市伝説になったワニとミュータントの魚がよく釣れるのか調べることにした。
01
 
 
 
モスクワのタイメンを求めて
 
19~20世紀の資料によると、モスクワ川にはヤーズィ、オオバナウグイ、イェレツなどが生息していた。
 
発掘調査では魚の骨とウロコが大量に見つかている。
特にカワカマス、ローチ、ヤーズィ、イェレツ、ブリーム、ザンダー、コチョウザメ、ヨーロッパオオナマズの骨が紀元前5世紀の層に見つかった。
タイメンも見つかったが、それ以外のタイメンが生息していた証拠は歴史上なかった。
 
 
別の場所での発掘調査では、13~17世紀の層から、オオチョウザメ、コチョウザメ、バルチックチョウザメ、ホシチョウザメ、カワカマス、ブリーム、イェレツ、ヨーロッパオオナマズ、ザンダーの骨が見つかった。
19~20世紀の資料によると、モスクワ川にはヤーズィ、オオバナウグイ、イェレツなどが生息していたが、汚染、釣り、川の水の量の変化などによって多くの魚が全滅した。
 
19~20世紀は川底に生息しているイェレツがモスクワの中心部で大量に釣れたが、都市化が進み、川の水量が多くなり、イェレツの産卵場所である浅瀬が消滅した。
 
現在、イェレツは時々モスクワの北西で見られることがある。
モスクワレッドデータブックに登録されている。
 
カワメンタイは「рыба-мни(mni魚)」と呼ばれていて、この呼名からモスクワのMnevnikiという地名が出来た。
Mnevnikiにはカワメンタイを釣る人が住んでいたからだ。
 
浅瀬がなくなったことと、水質汚染も魚の数に影響を与えている。
モスクワレッドデータブックには10種類の魚が登録されている。
チャブ、ヤーズィ、ジェーレフ、イェレツ、ヨーロッパブルヘッド、カワメンタイ、オオバナウグイ、チェホーニ、ヨーロッパオオナマズ、テンチ。
昔は大量に釣れる魚種たちだった。
 
アムールイトウ。シベリア、モンゴルなどの河川に生息し、体長2m、体重90kgに達するものもある。
 
ウグイの仲間。最大90cm、6~8kgになるがそこまで大きくなることは稀。普通は53cm、2~2.8kg止まり。
 
ヨーロッパに生息する回遊性のコイ。25cm~40cm程度、体重1kg。50cm、1.5kgの記録もある。
 
英語圏ではデイスと呼ばれるウグイの仲間。ヨーロッパのアルプス山脈北部やアジアの河川等に分布。最大40㎝、1㎏。
 
コイ科の魚。ヨーロッパの河川や湖沼、用水路に広く分布する。30~55 cm程度に成長し、最大では75 cm、重量は2-4 kg。
 
パイクパーチ。スズキに似た大型淡水魚。体長は普通30〜70cm。最大で130cm
 
英語名はベルーガ。主にカスピ海や黒海で見られ、アドリア海でも見られることがある。体長8.6m、体重2,700kgにも達したという記録があるが、一般に認められている記録では、1827年にボルガ川の河口で捕獲された体長7.2m、体重1,476kgの個体が最大とされる。
 
ユーラシア大陸に生息する比較的小型のチョウザメ。最大で体重16kg、全長125cmに達するが、通常は40cm程度。
 
ヨーロッパチョウザメとも呼ばれる。通常体長1mから2m、大きなものでは3.5mに達する。平均的な体重は約150㎏であるが、315kgにもなる個体もある。現在絶滅寸前。
 
アゾフ海、カスピ海、黒海、アドリア海などに生息。最大2.2m、80kg。27年生きたという記録がある。
 
中央、南、西ヨーロッパやバルト海、カスピ海近辺で広く見られる大きなナマズ。最大で長さは3m、体重は150kg。ドニエプル川で体長5m、体重400kgが捕獲されたという話もあるが真偽のほどは疑わしい。
 
北アメリカ、シベリア、ヨーロッパと、北半球高緯度地域に広く分布する。淡水のみならず、バルト海の汽水域にも住む。体長は100cmを超え、特に大型の個体では150センチメートルを超える。
 
ウグイ亜科の淡水魚である。ヨーロッパの流れの緩やかな川や運河等に住む。最大記録は4.2kg。
 
コイ科の魚。最大120cm、12kgだが、通常は大きくなっても80cmくらいまで。
 
ヨーロッパに生息するカジカの仲間。体長は6~8cmくらい。通常清流に生息しているが、バルト海北部の汽水域でも見られる。
 
ウグイ亜科に属する。東欧から西アジア、中央アジアの河川に生息。25-40cmに達し、最大で60cm・2kg程度。ニシンを大型にしたような外見。
 
コイ目コイ科に属する。ブリテン諸島を含む西ヨーロッパからオビ川・エニセイ川水系などアジア地域に至るまで、ユーラシア大陸に幅広く分布し、バイカル湖にも生息する。全長20cmほど。

 

02
 
 
 
 
現状
 
学者によると、モスクワ市内には12の科、35種類の魚が生息している。
一番多くの魚種が生息するのは、モスクワ川が市内に入るところ(25~27種類)、モスクワの中心部では半分以下になり、一番少ないところは2~5種類。
 
ローチとコチョウザメは絶滅した。
しかし、時々珍しいものが出てくる。
例えば、2010年の異常に暑い夏にはクラゲが出現した。
 
現在、ローチが非常に増えたが、もともといたローチと見た目も特徴もかなり違う別の種だ。
 
次に多いのはブリーム。
釣れる魚の10~20%はブリームである。その次にヨーロピアンパーチとザンダー。泥土を好むギベリオブナも増えた。
 
最近外来魚も現れた。例えば、ハゼの仲間のクルグリャークとツツィク。
この魚は海水を好み、黒海、アゾフ海、カスピ海に生息しているが、塩分と温度の変化に強く、新しい環境にすぐ慣れる。
 
モスクワのど真ん中で、50キロのハクレンも釣れた。
川の中で、白いハクレンは20~25キロになるが、色のついたハクレンは62キロまで大きくなる。
とても大きな魚だがプランクトンを食べているので、素人の餌をなかなか食べない。
また、毎年10万匹のホシチョウザメの子供がモスクワ川に現れる。
 
コイ目コイ科に分類される魚。ユーラシア大陸の流れが緩やかな川や池などに生息
 
スズキ目ペルカ科。ヨーロッパからアジアにかけて、ユーラシア大陸に幅広く分布するパーチの仲間。最大で体長60cm・4.75kgにまで成長するが、通常は全長25cm程度。
 
日本産のギンブナの近縁種で、キンギョは中国で本種の色変わり突然変異個体であるヒブナ(緋鮒)から育種された観賞魚。最大で体長45cm、体重3kg。

 

03


 
食べられるのか?
 
ロステスト(※ロシア最大の応用計量、認証、臨床検査のサービス)の調査によると、2014年に釣れた魚は思ったほどひどくなかった。
鉛は1キロあたり0.06ミリグラム(1ミリグラムが基準値)、砒素は0.11ミリグラム(基準値は1ミリグラム)、カドミウムは0.001ミリグラム(0.2が基準値)、水銀は0.01ミリグラム以下(基準値は0.03)、殺虫剤・殺菌剤なども基準値以下だった。
 
専門家によるとこの魚は食べられるということになる。
しかし、モスクワで釣りしている人はやっぱり逃がすか猫に食べさせる人が多い。
04
 
釣りの時期
 
一年中挑戦できる。
しかし、釣果を上げるためプロの釣り師は、天候だけではなくポイントの特徴にも気をつけるべきだと言っている。
 
コロメンスコエ駅と公園の間、工場の排水などで水が暖かくなり、寒い冬でも氷が張らない。なのでコロメンスコエより下の川の一部は一年中氷がない。
 
これより上流は、天気によって凍ることもある。
時間のことをいうと、ジグなら朝マズメと夕マズメ、プラグなら暗くなってから夜中2時までが一番釣れる。
05
 
魚の多いところ
 
モスクワの釣りが怖くないという人のため、以下、一番釣れるところの案内。
 
Novorijskayaの橋の下が有名。100~300グラムのヨーロピアンパーチなどがつれる。
 
一番興味深い場所は、Spasski橋の下。そこでザンダーが釣れる。(右岸の支柱から釣るといいらしい)
 
もう一箇所はモスクワのどまんなかのBerjkovskaya岸壁の真下にある。
しかも結構大きな魚が釣れる。例えば、3キロのザンダー、ジェーレフ,ヨーロッパオオナマズまで。
 
ロシアコンサートホールとUstinski橋の間の左岸の埠頭では600グラムまでのザンダーとヨーロピアンパーチが釣れる。
 
ヨーロピアンパーチの多い場所として、コロメンスコエ公園から鉄道橋までの2~3キロと、Brateevski橋あたりが挙げられる。
クラスナヤプレシニャ岸壁、ストロギノ肥沃地、ゴーリキ公園の岸なども有名。
06
 
 
 
釣らないほうがいい場所。
 
全体的にモスクワ川の水は基準を満たしているので、一応きれいな水だとされている。
しかし特に汚いところは避けたほうが良い。
しかもそういうところの一部は、釣り師の人気スポット付近にある。
例えば、クラスナヤプレシニャあたりのСтуденец-Ваганьковскийにはいろいろな毒性のものが含まれている。
 
もう一箇所、石油を含んでいる水がノヴォダニロフスカヤ岸壁付近にある。
一番問題有りなのは、プレスニャ川、フィリカ川とタラカノフカ川とされている。
07
 
ФАТКИН
 魚はいいや。




semenn35


俺なら食べないや
 
 


Ajven
 モスクワ川の魚は釣り師を殴って自分で川に戻ることができる。
 
 


Molokanov
 食べて、次の朝にしっぽが生えてくる。
 ピカピカの!
 
 


simonrus
 こんな魚は釣るの怖いな。
 釣って逃がすくらいならいいけど…
 だけど、これってゴム女へ第一歩だわ。
 
 
 
azbukamorze
 大都会の中心で釣った魚を食べる?
 毒性のものが染み込んでいるじゃん。
 釣り自体も楽しくないし。うるさいし埃だし、車がたくさん。
 町から20キロくらい離れたところならいいけど。
 
 


Ksavier
 通信社によると、モスクワ川で久しぶりに一つの頭と一つのしっぽを持つフナが釣れた。
 しかし、インタビューでそのフナは、「僕は地元のものではない」と言った。
 
 


flappy


モスクワ川に借金した人が生息している。
 
 
 
Kaiten

「釣った魚をここに置いておいたけど、どこにいったのか知らない?」
 「車の下に逃げたよ。」   
 
 


Blackot
 一般知識のためにいい記事だ =)
 
 
 
yaplakal.com/forum7/topic1129239.html
 

追記

 

この記事のタイトルのモスクワ川で釣ったハゼの写真あさったら出てきた

08

釣ったのは2010年コロメンスコエ。

この記事に書かれてる異常に暑い夏だった。

だからまともな魚が釣れなかったんだなってことにしておいて下さい!!

ちなみにクラゲは見かけなかった

 

 

たぶん日本語で書かれた唯一のモスクワ近郊の釣りを詳しく紹介してる本。

19世紀の情報だけど…