たった一人で10世紀ロシアの暮らしを再現するプロジェクトが無事に終了!

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以前、ロシアで10世紀の生活をたった一人で再現して暮らしている人を紹介しました。


学者たちの推量してた、古代ロシアの暮らし方を身をもって確認する。
ついでに日常的に接していて大切に思わないような物の価値に気づくのだろうか?
プロジェクトを考えたのはこの人達 http://ratobor.ru
昔のロシアの暮らし方や武器等を復元することに興味がある人達。

条件
道具、服、建物等は全部10世紀の物を復元したもの。
食べ物はある程度用意しておいたが少ないから足りない。自分で食べ物を探さなければいけない。(釣り、狩りなど)

一ヶ月に一回だけ人がチェックにくる。その日以外は他人に接してはいけない。
なぜ一人なのか?

仲間と一緒にいたら、厳しい暮らしの中で喧嘩をしてプロジェクトが中断することが考えられる。

一人じゃ大変だけどより確実。


このプロジェクトが先日ついに終了したそうです。

プロジェクトの参加者、 Pavel Sapojnikovさんのインタビューを紹介したいと思います。


関連記事:たった一人で10世紀ロシアの暮らしを7ヶ月間再現する男の1日を紹介します!



以下翻訳です。





Как живётся в Х веке

10世紀での暮らし方



SAPOGというアダ名のPavel Sapojnikov。Pavelは実験のために文明を捨て、10世紀の暮らし方を試した。中世の状況で189日間を過ごすのはどのような感じなのか、どうして21世紀が一番素敵な時代なのか、聞いてみた。

01


「過去で一人」が終わった次の日は春らしい日だった。太陽はぴかぴか輝いて、雪の溶けた畑の上で鳥たちは遊び、近くの村ではガチョウが鳴いている。Pavelの元へ記者達が集まってきた。

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毛皮の帽子をかぶり、大きめのシャツ、分厚いズボン、手作り靴の姿で記者を迎え出た。ここで半年以上10世紀のロシアの農民の暮らしをしていた。10世紀に実際にあった道具だけを使っていた。Pavelの気分について、タイムトラベルの感想について聞きたかった。

03




精神的に難しい。
Sapogの結論は、実験は歴史的というより精神的だったこと。ライターをつかえば一瞬で火は付くと知っているので、10分~数時間かけて冷えた指で火を起こすのが精神的に難しかった。そして本もテレビもネットもなく、明るいうちに家事をたくさんやらなければいけないという世界の中での孤独感。

04




考え事が消えた。大体何も考えていなかった。冬の間は一日13~14時間寝なければいけなかったが、それは24時間の睡眠を夢見るサラリーマンが考えているほど簡単ではない。

05




記者会見の始め、Sapogの回答は短く、イヤイヤながらの回答。人がこんなに集まってきたのはあまり嬉しくないと言ってた。人と話すのが久しぶりで慣れていなかったわけだ。しかし話しているうちに頭の回転がよくなっていくことに気づいたという。

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「人間は社会性のある動物で孤独には慣れない。人間は孤独な状態では苦しむか頭がおかしくなる。少なくとも今はそう感じている。薪を切るのは簡単だが、頭を働かせるのが難しい。」
189日間のなか一番大変だったのは最初の18日間くらいだった。感覚として、189日間の半分くらいに感じた。また、10世紀の状況で暮らすことは思っていたより簡単だったとSapogが述べている。
「困難が好きだ。だって困難って面白くて楽しい。」と微笑む。

07




隠者の所有
暮らしていた土地の案内をPavel自身がしなかったので、それを建てるの手伝っていた他のスタッフが案内してくれた。多くの施設は結局使わなかったという。
08


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パンを焼く所は一人用じゃ大きすぎて、ここで温めてパンを焼く事は一人だとあまり意味ないらしい。合理的ではなかったからやらない事にした。こういう窯は作られてすぐ使われないと壊れるから解体するしかない。Pavelの窯の中では鶏が産卵していた。

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燻製室も同じような事になった。この小さな小屋は一度も使われなかったらしい。先ずは、単にスモークする物がなかった。そしてもう一つの理由は、人数がいないと作業が困難だった。

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その隣に上屋があり、その下に鍛冶場をつくるはずだったが、そんな暇はなかった。毎日家を暖かくしたり、御飯を作ったり動物の世話をしたりすることで手一杯だった。

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地下と地上、2つの部屋がある倉庫も問題が起こった。地下を冷蔵庫として、地上を倉庫として使う予定だったが秋の雨で地下の部屋に洪水がおきて使えなくなった。上は使えたけれど。
それらに対してバーニャ(ロシア式サウナ)はよく出来ていた。小さい小屋で仕切りがない。近くに川もないから、汗をかいたらそれをこそげ落として樽に溜めた水を浴びてわらで身をふく。石鹸の代わりに灰を使っていた。

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土地の中心にある井戸だけが10世紀通りに作ることができなかった。当時の技術を使って井戸を作れる人が今はもういなくて、教室を作って教えるのはお金と時間かかる。だからこの井戸を作る時、普通にコンクリートを使った。

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家は昔の通りに釘を一本も使わずに作られた。自分の部屋と動物の部屋の間にはドアがあり、特に寒い日は開けておいた。そうするとペチカ(ロシア式暖炉)の熱が動物のところへいくし、動物のぬくもりもPavelのところにいくわけだ。因みに動物の部屋は現在のものと殆ど変わらない。プラスチックのバケツ等を使わないだけだ。

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部屋はとても狭く、光があまりないし、壁と天井に染み込んだ煤でなおさら暗くなる。狭いところにテーブルとして使ってた物がおいてある。専用の羽で「テーブル」の埃などをふいてたという。

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ベッドのそばに白樺の皮でつくった箱があり、天井にハーブがぶら下がっていて、穀物の入った粘土の容器もぶら下がっている。最初はネズミと戦っていたが無理だったからやめた。寝るのを邪魔しないからいいやと。工夫すれば食べ物に届かない。

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プロジェクトは終了したが、Pavelはモスクワに行くつもりはない。家で家事をしなきゃいけないし、友達から前からほしがってたガチョウを3羽もらったし。冬の間、ヤギと鶏を食べざるを得なかったが、動物たちと仲良くなったのでもう殺さないことにした。
ここで住み続けるからといって今後も10世紀のまま続けるわけではない。

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「中世で暮らすのは可能だが難しい。今の時代は最高の時代であって21世紀の文明の財を捨てたくない。」

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Pavelは田舎生活が好きだという。暗い中で過ごしたり、読書やインターネットができなかったり、祖先の方法で料理をしたりするなどの困窮を忍ぶ必要はもうなくなったので気持よく過ごせる。モスクワ郊外に引きこもる必要もないからセヴァストーポリに行く予定らしい。セヴァストーポリが昔から好きだとPavelは言っている。

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Либкнехт
 面白い実験。

 この人は勇敢だな。  




Notebook
 数日間なら行ってみたいが、Pavelのような長期は無理だ。  




capog
 ヤギを結局食べたね。

 街に戻るの大変なことになる。

 都会の儚い騒がしさを敏感に感じてしまうから。

 都会に行ったらまた戻りたくなるよ、きっと。
 俺はそうやって10日間過ごしたことある、一人じゃなかったけど。

 一週間過ごしたら都会に戻りたくなる。都会に戻ったら街は空騒ぎだ。

 また田舎に行きたくなる。
 知り合いが秋にスキーで川を渡ったけど氷が弱くて戻るの怖かったから、そのまま残った。

 人がたまたま来るまで70日間過ごしてた。

 まあ、建物もあるし食べ物もあって、ウオッカもあるから大丈夫だったけど。




Мессир
 一人で暮らすんじゃなかった。

 人間って一人で暮らさないじゃん。  
 



fromUSSR
 >Мессир
  一緒に暮らす人ってなかなか見つからないんじゃない?

  俺なんかぜったい無理。  




Rocco
 俺はこんなの想像してた
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scrudge
 すごいね。

 俺は、食べ物を店で買うのではなく、鶏が産卵するの待つかヤギを搾乳するかって

 想像するだけでショック状態になるわ。  




Погуляев
  >scrudge

  大丈夫だよ。子供の頃田舎でそうやって暮らしていたもん。

  3~4人いたら時間も増えるし。 




Meganom
 こっちで気持ちよく過ごせるよ。カチャ川あたり

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寝室
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ベランダ
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新築まで。
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apmdirektor
 女がいないと実験が完成じゃない。




snowslon
 行きたい!!!  




BMW83
 今でもこうやって暮らす村もあるんだよ。なにが実験だというの。




nemoi13
 俺は出来ない。電球、電話、インターネットに慣れすぎちゃった。

 それに、一人で暮らすのは本当に大変だ。相手が必要だったね。  




Каштанчег
 やばいね。

 私は文明に甘えていて、外国旅行でホステルに泊まって共用シャワーだったら嫌になるほど。

 だって私だけのシャワーじゃないもん。お姫様だわ。

 彼はどうやって過ごしてたか想像もできない。尊敬するわ。





Как живётся в Х веке

yaplakal.com/forum2/topic766997.html




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